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60 デートに誘う
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遙side
「なぁ、ココ」
「ん?なに?」
「あ、あのさ…クリスマス限定のペアチケット貰ったんだけど、遊園地…行かね?」
よし。言えたっ、言えたぞ。俺!
スマートに言えたぞ…。落ち着け俺…っ。
「え?遊園地……?」
「ほら、もうすぐクリスマスだろ?せっかくだから遊びに行こう」
「い、いいの?」
顔を真っ赤にして、もじもじとして喋る。
「ココと行きたいんだよ」
本音を告げると、更に顔を真っ赤にして嬉しそうに微笑んだ。
「…うん。行きたいっ」
「よし、決まり。明後日楽しみにしておけよ」
「うん…っ!」
「じゃあ俺、昼から講義だからそろそろ行くな?」
上着を羽織り、鞄を肩にかける。
普通に装っているが、心の中では有頂天で飛び上がっている。
「いってらっしゃい」
「おう。」
頭を撫でようとしたが、またビクッとして目を強く瞑ったため、その手を戻した。
まだダメなのか…。
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