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129 夕暮れ
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ココside
目が覚めたときにはもう、空は紅く染まっていた。
隣にあるはずの温もりはとうに消え、ハルの匂いだけが残っていた。
昨日、散々に穿たれ今日はもう起きるのがしんどい。
少し寂しく思い『ハル…。』と心の中で呼びかける。
思いが通じたようにハルが丁度、姿を現す。
「起きてるかココ」
「はる……」
「ん。起きてんだな?早速だが、飯…食うか?起きれそう…か?」
「んーん、要らないよ。頑張って起きるから今は一緒にここに居て?」
分かった。と照れくさそうに微笑む。
そして、ギシッと音を立てて片腕を突きベッドの端に腰を下ろした。
見つめ合って、その先にある意図を察しそっと目を閉じる。
ちゅっ…
最初はただ唇に触れるだけのキスだった。
そのまま離れようとしている唇に、オレが行かないで…というように口付けてしまった。
甘く残るチョコのように、ハルのキスは蕩けそうになる。
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