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134 初詣4
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遙side
福みくじを引いて、小吉だったにも関わらず、幸せそうな顔をしているココ。
小吉でも、喜べるなんてポジティブ過ぎかよ。
何やらずっと一点を見つめ、じっくり読んでいた。
それを読み終えると、すごく嬉しそうにスキップをした。
ココの頭の上に吹き出しがあるとすれば、その中は文字ではなく音符だろう。
「ココ、おみくじ結ぶか?高いところに結ぶと運気が上がるらしいぞ」
「ううん。結ばなくてイイよ。もって帰るんだ」
大事そうにおみくじをたたんで満足げな表情を見せた。
そんなにいいことが書いてあったのだろうか。
正直気になって仕方がなかった。
「ならいいけど…俺、寄りたいところがあるんだけど、少し付き合ってくれるか?」
「うん。いいよ」
どうやらかなりご機嫌らしい。
ドライブだと言って楽しそうにはしゃぐココの手を引き、神社を後にした。
ドライブの先は俺の実家だということは告げないでいた。
告げないでいた…と言うよりは、告げる勇気が出ずにいた。
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