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139 俺の決意5
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遙side
「もちろん。男同士だって重々承知している。でも今は、そんなの誰も気にしない世の中じゃねぇか。」
「お、オレ……ハルといて楽しいよ…色んな事教えてもらって…‥人が怖かったけど、ハルのおかげでそんな事ないって思えて‥…」
急にココが口を開いたかと思うと、
涙をこぼしながら俺の両親に向かって真剣に告げた。
その眼差しは、ちゃんと芯を持っていて迷いが無いようだった。
いつも可愛いと思っていたココが、ちょっとだけかっこ良く見えた。
俺のために真剣に言ってくれてると思ったらキュンときて、
今すぐキスして抱きしめて安心させてやりたいと思った。
「オレのこと親に紹介したいから付いて来てくれって……そう言ってくれたんだ。そんな自身を持って言えるような相手になってるんだって嬉しくて。そんなこと言ってくれる優しいハルが大好きです。…‥お義父さん、お義母さんこのままずっとハルと一緒にいさせてください。」
涙をこらえて、うぐ、うぐ吐息堪え肩を震わせてなく姿が切なくなって、ココを横から抱きしめた。
「悪ぃココまじでコメン。お前を泣かしたくなかったのに…‥」
親の見てる前で恥ずかしいけどそんな場合ではない。
俺の優先順位は何があろうともココが一番だから。
「おねが……っから、ハルを取らな…‥っでぇっ!ハル居ないとオっ、れ死んじゃぁよぉ……っ!!」
取りつかれたように泣きじゃくるココを見て、親父が口を開いた。
『いくら、お前たちが普通に暮らせる世の中になってきていても、普通には行かないことは分かっているだろうな。』
「あぁ。分かってるさ。ココと出会った時から覚悟はできてる。」
『たくさんの壁が、貴方たちを待ってるのよ?二人で乗り越えれるの?私心配だわ…私の息子も男の子と付き合うっていうんだから…。ショックも何もないわよ…』
『もう知らないぞ。忠告はしたからな…。好きにすればいい…』
「あぁ。そうさせてもらう。ちゃんと分かってもらうまでは、絶対にここには帰らない」
これでさっぱり片付く…。
これでいいんだ。どうせちゃんと分かってもらえない…。
俺たちの幸せは、俺たちで掴む。
何かあったら、二人で考えればいいじゃないか。そうやってこれまでやってきたもんな?ココ…
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