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鏡 ”キョウ”
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…そして今、俺は翔に告白している。
……てか誰だこいつ!!??
翔は身長が185cmもあり、バスケ部に入ってることもあり筋肉もついている。
だからケンカしたら相当強いのだろう。
強くてデカイけど、翔は昔から優しかった。
温厚、という言葉がピッタリだ。
…身長が165cmしかなく、筋肉もろくについていないが気だけは強い俺とは正反対。
だから俺が他の奴らとケンカしそうになったら、いつも翔が止めてくれた。
まあ相手も翔を見たらビビって逃げるから、誰も怪我せずに済むのだが。
そんな温厚な翔が…
まるで別人のようなセリフを吐いた。
俺は固まったまま動かなかった。
いや、動けなかった。
固まったままの俺を見て、翔はポンと手を合わせた。
「あー、そうか、こっちの俺はまだ知らねえよな
てか俺も初めて出てきたし」
……意味がわからない……
こっちの俺??
どういうこと???
俺がおかしいのか?
いや!翔がおかしいだろっ!!
頭の中がごっちゃごちゃになってる俺を無視して翔は僅かに口角を上げた。
「俺は'翔'のもう一つの人格。
まあややこしいから'鏡(キョウ)'とでも呼んどけ」
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