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公園 3
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吹っ飛んだ男は鼻血を出してのびていた。
後ろを見ると、すごい形相の翔…いや、鏡が立っていた。
「あ!?お前急になんだよ!!」
俺を押さえてた男が叫ぶ。
「おっさんら、
死にたくなかったら、早く逃げなよ」
冗談でなく本当に人を殺しそうな目だった。
さすがに二人も鏡のデカさと殺気にビビったのか、のびている一人を引きずって逃げてった。
逃げた三人を睨み、見えなくなると鏡は俺の口と手に巻いてある布を取った。
「はあー、お前さ、こんな時間にお前みたいな奴がいたら襲われることくらい考えろよ、ったく…」
「…ごめん…
…助けてくれて…ありがとう」
男の俺が襲われるなんて思ってなかった。
でも押さえ込まれた時、どんなに力を入れても動けなくて、すごく怖かった…
鏡が来てくれなかったら、と思うとぞっとする…
「…まあいい、帰るぞ」
「うん…」
足の裏の怪我を忘れて立ち上がろうとしたら足に激痛が走った
「…っ!」
それに気づいた鏡はまた溜息をついて背中をこちらに向けてしゃがんできた。
「…え?」
突然の行動に頭がついていかず、固まってしまう。
「…乗れよ!どうせ痛くて歩けないんだろ!全く…てかこの姿勢みたら普通分かるだろ!!」
「え、あ、ごめん
じゃあお言葉に甘えて」
そう言って俺は鏡におぶってもらった。
そしてもう一度、小声で、
「…ありがとう…」
と伝えて、そのまま鏡の背中で眠るように意識を飛ばした。
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