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夏休み前日 (優side)
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((キーンコーンカーンコーン))
「うぉぉぉぉ!!テスト終わったぁぁぁ!!
夏休みだぁぁぁあ!!!!!」
チャイムと同時に拓哉が叫んだ。
一学期期末試験が終わり、俺たちの学校は明日からテスト休み、そのまま間に終業式とテスト返しだけ挟んで夏休み突入なので、実質明日から夏休みだ!
「夏休みどっか行かね!?海行こうぜ海!!」
「お、いいね海!一泊ぐらいしたいな!」
興奮した拓哉の提案に翔が同意した。
「翔君たち海行くの!?
あたしたちも一緒に行きたーい!」
「お!女子たちが行くなら俺らも行くぞ!!」
俺らの話を聞いたクラスの奴らが会話に入ってきて、結局俺、翔、拓哉の他に女子が4人と男子が3人、計10人で行くことになった。
それにしても…
…翔カッコいいからな〜…
体格も顔も性格もいい翔がモテない訳ない。
そんな翔に同じ男として、翔に話しかける女子に翔の恋人として、ちょっと嫉妬してしまう。
拓哉も気さくで整った顔してるから俺らのグループには女子が寄ってくる…
畜生、イケメンいいなぁ…!
「この人数で泊まりか!修学旅行みたいだな!!」
「そうだね!ホテル予約しないと!」
みんなでワイワイ盛り上がってると、
「HR始めるぞ〜、席つけ〜」
と先生が教室に入ってきて、一時解散した。
こんな風に大勢で遊ぶの初めてかもしれない!
めっちゃ楽しみ!!
翔は流れで幹事を任されたので色々と考えているようだった。
拓哉を見ると、少し不満気な顔をしていた。
ああー…拓哉、あのグループの女子嫌いだもんなー
拓哉曰く、臭い。香水とか付けすぎ。だそうだ。
言い方はキツいけど、たしかに俺でも気になるくらいだから鼻のいい拓哉には本当に不快なのだろう。
ちなみに拓哉はカンもよければ鼻も目も耳も良い。
…本当に野生動物みたいだよね。
まあ女子たちのことはちょっと我慢してもらうか。
今更断れないし、拓哉とは俺たちが一緒にいればいいし!
今はただ明日からの夏休みを楽しみにしたい。
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