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暴露る
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「部屋割りは男子3人ずつと女子4人かなー」
拓哉と翔と3人で下校しながら海旅行の計画を立てる。
この計画を立てる段階が結構好きだ。
楽しみな気持ちが募って気分が高揚してくる。
「そうだな。あー、でもお前らと同室かー。
俺の横でイチャコラすんなよ〜?」
悪戯っ子みたいに笑いながらそう言う拓哉に、俺と翔は固まった。
そこまで読んでいたかのように拓哉が言葉を続ける。
「俺が気づかないわけないだろ?
お前らが付き合い始めたことぐらい知ってるわ」
まさかバレているとは思っていなかったので、その勘の良さに少し呆れて思わず溜息が零れた。
「本当、鋭すぎ…」
「今に始まったことじゃないだろ?」
にしし、と笑われたがこっちは笑うどころでは無い。
男同士が、しかも親友同士が付き合ってるなんて…気持ち悪いと思われてもしょうがない話だ。
絶交することになってもおかしくない。
だからこそ、逆に今の拓哉の態度が分からなかった。
「…き、気持ち悪く、ないの?」
「は?ああ、男同士だからって?
いや別に俺その辺に偏見とかないし。
まあお前らが好き合ってたのはずっと前から知ってたからな。
やっとか、って感じだわ!」
その言葉は素直に嬉しかった。
拓哉は一生付き合いたい友達だ。
そんな奴に引かれたら、流石に落ち込むから。
「付き合う分には全く構わないけど、俺の横ではヤんなよ〜。
非リアの俺をいたわれ!ヤるなら俺の寝た後静かにヤれよ」
「するわけないだろ!」
まさかこんな約束を破ることになるなんて、この時は誰も思ってもみなかった…
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