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午前11時 (優side)
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再び目が覚めるとそこはベッドの上で、目の前に翔の胸があった。
俺の頭に鼻をうずめて寝ながらもきつく抱きしめてきている。
それはなんか嬉しいけど…
…身動きがとれん…そしてトイレに行きたい…
どうにも抜けれそうにないので翔に軽く声をかけてみた。
「翔、翔、放して」
「ん〜、ゆ〜…」
寝ぼけてさらにきつく抱きついてきた。
何この怪力怖い!
「ちょ、翔!苦しい苦しい!
てかトイレ行かせろ!!」
「ふぁああ、あ、優、おはよ」
「人を抱き枕にすんなよ
トイレ行きたいから放して」
「え〜、しょうがないな」
なんだこいつ寝ぼけてんのか?しょうがないなじゃねえよ、こっちのセリフだ
ようやく解放され、松葉杖を使うのも面倒だったのでケンケンでトイレに向かった。
「大丈夫?運ぼっか?」
「いい。トイレくらい大丈夫、だっ!わっ!!」
言った矢先、というより言いながらバランスを崩して前に転びそうになった。
床に倒れる衝撃に構えて目を瞑るが、その衝撃は訪れず、代わりに翔に抱えられていた。
「言わんこっちゃない」
「ご、ごめんごめん、気をつける」
不可抗力とはいえ、急に翔の温度に包まれて、頭から湯気が出そうになった。
…乙女か俺は!
トイレまで運ばれて、中にまで入ってきそうな翔を止め、ようやく用を足せた。
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