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花火大会 (優side)
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残りの夏休みは着々と少なくなっている。
あれから3週間。ようやくギプスが取れた。
松葉杖で暑い外に行こうとも思わず、ほぼ引きこもって山のような宿題を消費したり、翔が借りてきてくれたDVDを見たり、拓哉を家に呼んだりして暇を潰していた。
その間翔もほとんど家で一緒に過ごしている。
クラスや部活の友達、中学の同級生に遊びに誘われても全部断っていた。
別に俺のことは気にせず、好きに遊んでいいのに…
「せっかくの夏休みなんだし、遊べばいいじゃん。
俺は別に1日や2日一人でも大丈夫だぞ?」
と言うと、
「いいの!俺は優と一緒にいたいんだから!」
「いつも一緒にいるだろ」
「それでも足りないんだよ」
こんな感じ。
最近翔はすごく俺にベッタリになった。
最初告ったのは俺からだったんだけどね。
すごく愛されて、嬉しいんだけどそうそう素直になれず…
俺はこの夏で結構なツンデレになった気がする…
…まあそれは置いといて。
海以来翔も俺も遊んでないし、足も治ったのでどこか遊びに出かけたい。
ふと回覧板を見ると、花火大会のお知らせが目に入った。
そこまで大規模なものではないが、近所で毎年やってる恒例行事で人もよく集まる。
「なぁ翔、花火行かない?」
気まぐれで聞いてみると、
「あ、いいね!行こっか!」
一瞬で決まりました。
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