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打ち上げ 3
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拓哉が夏木のところに行ったので、俺は水を片手に優の隣に座った。
「水飲む?」
「もらう」
受け取ったコップの半分ほどの水を飲んで息をついた優は遠くを見ながら、
「あの服は嫌だったけど、なんだかんだ言って楽しかった…かも」
隣にいる俺にしか聞こえないほどの声で呟いた。
チュ…
何だか嬉しくて、つい優の頰にキスしてしまった。
優は一瞬固まり、状況を理解した途端目を見開いて顔を赤くしこちらを向いた。
「…なっ…!!」
「ごめんつい」
「だ、誰かに見られたらどうすんだよ!」
「お弁当ついてたってことで」
「俺米食ってないし、取り方が普通じゃない…!」
「まあ多分誰も見てなかったよ
それに、俺ちょっと嫉妬してるからさ」
なんのことか分からないというような顔をされて、思わず溜息が溢れた。
「あのね、俺は独占欲が強いの。
恋人が2日間あの服でセクハラ受けまくって、挙げ句の果てに四人に告白されて、嫉妬しないわけないでしょ?
しかも大衆の前で恋人いない宣言しちゃうし」
「そ、それは…!」
「まあ返事に困った結果なのは分かるけどね。ちょっと寂しかったの」
寂しかった、そう言うと優は少しバツが悪そうな顔で俯いてしまった。
でも、目なんて逸らさせない。
優の顔を両手で包んで、顔を上げさせ、目を合わせた。
「ご、ごめん…
……でも、告白は、みんなちゃんと断ったから…」
さらに顔を赤く染め、ボソボソと言うところが可愛くて、ほっぺたをムニムニと弄って遊んだ。
もうちょっと苛めようと思ったけど…帰ってからにしようかな…
「ね、優。今夜、優を抱いてもいい?」
驚いた顔を一瞬で耳まで真っ赤にさせた優は
また俯いて小さな声で、でもハッキリと
「…お願い、します」
そう答えてくれたんだ。
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