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日常?
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「寒くなってきたなぁ」
11月も末になり、5時半で辺りはかなり暗くなっている。
キムチと肉と豆腐の買い物を片手に、最寄り駅から自宅までの道を歩いていると、前方に立ち止まった人影があった。
誰かを待ち伏せているようなその人の様子に違和感を感じながら通り過ぎようとすると、
「よお」
短く声をかけられた。
ちょうど街頭が切れていたので、フードを被ったその人が誰だかすぐにはわからなかったが、そこにいたのは
「中岡…?」
文化祭で久々に再会した中岡大樹だった。
「今帰り?」
「…うん」
なんだろう…何かおかしい。
雰囲気というか何というか…
中岡の目には光が全く宿っていない。
「…中岡、誰か待ってんの?こんなとこで…」
「んー、ああ、そうそう。待ってたんだ」
”待ってた”って、なんで過去形…
「んむっ!?」
突然、後ろから布で口と鼻を塞がれた。
反射的に抵抗するが、布には薬が染み込まされていたようで、急に激しい眠気に襲われる。
「桜田、お前をね」
遠のく意識の中で最後に聞いたのは、怪しく笑う中岡の声だった…
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