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「ココア…冷めちゃった…」
「そうだね。新しいのいれようか」
「あ、いえ。すみません。」
マスターに頭を撫でられながら、1時間以上泣いてしまった。
そのため、あつあつだったココアは冷たくなってしまっていた。
でも、マスターのいれたココアは冷たくてもおいしい。
「理汰くん」
「はい?」
ココアをちびちび飲んでいるとマスターが話しかけて来た。
「理汰くんを泣かせてるのは幸、だよね?」
「ぶふぉっっ!!」
ま、ま、マスターの口から幸くんの名前が?しかも、図星!!!!
思わずココアを吹き出してしまった。
「あー、ごめんごめん。ふきん…」
「す、すみませんっ」
「いやいや。いーよ。はい」
白いふきんを渡された。
「…で、さっきの質問はあってるってことでいいんだね?」
「?、う…はい。てかなんでマスター、幸くんのこと…」
「ん?あぁ、幸は高校のときの後輩なんだよ」
「へ、へぇ」
マスターと幸くんがそんな関係だったとは。びっくり…
「幸のこと好きなんだね。付き合ってることは知ってたけど、まさか泣かせてるなんて。全く…」
あ、そうか。ここでおれは幸くんに告白して、付き合いだしたんだからマスターが知っててもおかしくないや。
「理汰くん、辛かったら別に話さなくてもいいけど…幸になんかされたの?」
「え…あ、えっと…」
「話したら楽になるかもよ?」
…そんなに優しい声で言われたら困る…甘えたくなる。
「理汰くん、話して?」
?……
傷付きまくってるおれは、マスターの優しさに勝てなかった。
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