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女子みたいな俺。
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「うぇぇぇぇえ…ふぇえ…だってぇ…」
「なに泣いてんの!?裕!」
急に泣き出す俺に秀が声をかける。
やばぃ…めっちゃ周りの人も見てるし…。
迷惑だよな…。でも、でも…
「よか、った〜ぐすっ、だ、だってぇ、お互いが好きなのっ、うぇっ、しっ、知ってたもん〜、ふぇぇぇえ」
この涙は止まらない。
なんでこんなに泣くのかもわからない。
泣きすぎかな?って思うけど、やっぱ止まらない。
「お、おぅ…!ありがとな!お陰様で付き合ってるぞ!お前たちのお陰だよ!ほんと、ありがと。」
秀は俺を元気付けるように言い、ゆなの手を握って俺に見せた。ゆなも嬉しそうに笑ってる。
なんだ…ちょーラブラブじゃん…。
「う、うん。よがった…ぐずっ」
するとすかさず美咲が俺の顔を隠すように抱きついた。
そして頭を撫でながら言った。
「ごめんなぁ〜、こんなとこで泣いちゃって、こいつ。涙腺弱いんだから、もぅ。」
こいつぅ…、と思ったのは一瞬。
やっぱこいつは優しいよ…。うん。
俺が周りからの目線だったり、泣いてしまったことに恥ずかしがってるコトに気がついて顔を隠してくれた。
抱きつかなくても…と思ったけど、素直に抱きしめられておこう。
顔が赤いのを気にしつつ、黙って抱きしめられてると、ゆなと秀が
「なんだ、お前ら仲良いんだな…。良かったわ。」
「だよな。今度4人で旅行にでもいこ〜ぜ!!」
と言った。
はぁ、ほんとこいつら優しいな〜。
秀とゆなと仲良くて良かったや。
美咲と俺は笑顔で、うん、と言った。
そして下駄箱で2人と離れて、顔を覆ってた腕も離れた。
もうちょっとされても良かったなぁ、なんて思ったがそんなこと言えない。つか、言わない。言ってやんないし。
あ、お、お礼言っとかないと…。
助けてもらったし…。
「なぁ、み、美咲?」
「ん?」
美咲は笑顔でこちらを向いた。
なんか、そーゆー顔されると言いにくいじゃん…//////
「さっきは…あ、ありがとな…///」
すると少し考えたような顔をして
「あぁ、さっきの?別にいいよ。俺が恥ずかしかっただけだしー。」
と言った。
「あっそ…。でも俺は助かったわ。」
美咲は次は驚いた顔をして、
「え、反抗しないの?むしろ素直」
「うん。今日から素直に生きるんだ」
へぇ〜、と言った美咲は、にやにやしながら言った。
「じゃあさ、俺のことどれだけ好きか教えて?」
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