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死が二人を分かつまで~パラレルペダルT2~R18腐二次創作T2その愛と死
闇の束縛~R18腐二次創作弱虫ペダル巻島目線
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髪の半分が緑でなくなっている。
もともとがチャチい赤。
それが嫌で緑にしていた。
玉虫とか変てこスパイダーとか、いろいろ言われたけど、あいつはいつもまぶしそうに見上げててくれた。
丸メガネの、細っこい、ああ、名前が出てこない。
何日経った。
ここはどこだ。
俺は誰だ。
何か口癖もあった気がするけど全然思い出せねえ…
ガチャリと鍵の開く音。
あいつが来る。
あいつは嫌いだ。
白い肌。
肩にまで出てるそばかす。
ものごしは尊大。
何様だ…
いや、イギリス来てから何かと見る顔で、兄弟とかいて…
頭が痛い、わからない…
「Hey、spider boy、good morninng!」
上機嫌の白豚が来る。
反射的にソファの陰に隠れるが、首につけられた鎖をたぐられ、引きずり出された。
「Green hair boy,pretty ass」
キスされて、さっそくそこに中指が見舞われる。
つけ根まで、みっちり入ったその指は、そこがまるで自分のものででもあるかのように、なかをえぐり、指を増す。
「Good ass hole。キモチ、イイネ」
屹立を俺に突き立てる。
こればっかだ。
この男の頭の中はこればっか。
情なくね?
何日かぶりでシャワー使わせてもらった。
すっきりした肉体とは裏腹に、心はひどくささくれている。
伸びてきた爪をつき立ててやろうかと、事後のまどろみの男に爪を近づける。
頬にでも…
くっきりと…
あと2mmというところで黒服に手首を掴まれた。
黒服は頭を左右にゆっくり振った。
しゃぶられている。
なんかもう、慣れっこだ。
そのうち飽きるだろう。
そしたら、坂道と坂を楽しもう。
覚えたがってたスパイダークライム、手取り足とり教えてやるよ。
ペダルで地面削るほど車体傾けてさあ…
俺の愛車の名前…何だっけ…?
リド、レーは…誰だっけ…
夜半…
初めて庭に出された。
白豚はにこにこと俺を見ている。
「One minute」
一分…
一分で行けるとこまで!?
駆け出す。
くそっ。
足萎えてる。
裸足に柔かな芝生が当たる。
直方体に刈り込まれた庭の木々。
「去年、マリエンバートで」のチラシみたいな幾何学的なデザインの庭。
ああっ!
鉄柵!
あの向こうは外か?
車がよぎった。
街だ。
そこに手。
俺を横抱きにひっさらう。
「Found my spider」
あの男がわらう。
外!
自由…
その夜半。
俺は狂ったように泣いた。
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