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死が二人を分かつまで~パラレルペダルT2~R18腐二次創作T2その愛と死
蝶~腐二次創作弱虫ペダル手嶋目線
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特注品の自転車試しながら、房総かなり下がってきた。
ロングライドだと左にブレる癖が出る。
デザイン…重心だろうか。
戻ったら通司さんに相談に乗って貰おう。
進路反転、千葉へ戻りかけたとき、道の端で捕虫網を振りかざしてる『青年』を見た。
少年さながらの仕草で、虫とりに精出す仕草と顔を見て、愕然となった。
かれが鏑木一差だったからだ。
連れが俺に気づいた。
段竹竜包だった。
やあと上げかけた手を下ろす。
段竹のこわばった表情が、ゆうに二百メートルあるこの距離を超えてわかったから。
段竹は一茶を、林のもっと奥の方~美しい蝶とか言ったのかもしれない~を示して行かせ、それからこちらへ来た。
到着一番ずがっと俺を殴り飛ばしてから言った。
「主将。ご無沙汰してます」
起きあがるのにも手を貸してくれたが、表情は固いままだ。
まさか…あのせいか…
「はい」
能面で、段竹が答える。
「一差は一さんロスに耐えられませんでした。レースの途中で一さん探し始めて…人生初の不戦敗…以来二年乗れてません」
二年!
「でも大丈夫です。ことしのツール、泉田さんパピヨンで、完走してました」
「…」
「二年や三年めじゃないす。ただ…」
あんたらの色事に、巻き込まれてあいつが、あいつが壊されたのが腹に据えかねるんすよ!!
吼えるように叫んで、段竹はそのまま黙った。
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