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早起き!九州からきた涙君
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教室にはライオン野郎はいなくて、その代わりに涙がいた。
「おぉ!真白やん、早いね。おはよ~!!」
「おはよ!お前こそ早くないか?まだ七時じゃん。」
普通なら部活の朝練でもない限りこんな早い時間に来る生徒はいないと思う。俺は基本ギリギリに来る方だから、よくわかんねぇけど
「んー、癖っちゃんねー、中学でサッカーやりよるとき、自主練あるけん早起きしよったけんかも??」
「へぇーサッカーしてたんだ!俺、部活やったことねぇからなぁ」
「やっけん、そんな色白いっちゃろ!!!!」
朝からほんとに元気だなぁと思う。声でかいし、笑顔が眩しいよ涙。それと気になってたことを聞いてみた。
「なぁ、お前のその方言ってどこなの?」
「んー?あぁ、これ?九州だよ〜」
「そうなんだ!なんか、語感が可愛いな!難しそー」
「そうかな?慣れたらよく分からんわ!俺から言わせれば標準語のが難しいけどね〜」
「…そんなもんか?」
「うん!あと、気になっとったちゃけど…その歯型どーしたと?」
「…ライオンに噛まれた」
「?!?!?!?!」
やっぱ歯型目立つよなぁ…そうだ!あいつどこだよ?!
「なぁ、一ノ瀬獅音ってやつしらねぇ?」
「あ、真白と仲いいあのイケメン君?見とらんよ?」
「そっか、あと、仲良くねぇけどな!!ありがとー!!」
そう言って、アイツを探すためまた教室を出て走った。
「仲良さそうにしかみえんやったよ」
って涙が笑ってるのなんて俺の耳には届かなかった。
まったくあいつ
「どこにいんだよぉぉぉお!!!!」
……体力ないからあんま走らせないでほしい。
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