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小指の仲直り
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家に帰ったらいつものように晩飯作って風呂を沸かした。
…まだ帰ってこない
でも、帰ってきたらなんて言えばいいかな。ごめん?その前に、おかえり?それともいっそ、好きだ?………最後のはムリっ!!!意味が分からん!!!!!!
あーどしよ!!帰ってくるっ!!!!
……やっぱ今日も女の子と一緒なのか
そんなこと思って、半分いじけモードに入っているとドアが開く音がした
…ガチャ
あ!!!やべぇ!!結局なんて言うか考えてねぇ!!!!!!あーくそ!!なるようになる!!!!!
「ただい「っっごめ、えりっ!!!」
~~~っ!!!!!噛んじまった…!!
「…ごめえり?」
「か、噛んだんだよ!!……今日の朝、怒鳴ってごめん。…それと、おかえり。」
「…俺の方がごめん、だろ。お前悪くねぇし…ほんとにごめん。もう、あんなことしねぇから仲直りしよ。…ほら。」
「…?」
「…小指!」
あ、そうだった…
俺たちは小さい頃から小指で仲直りなんだけど、これは蛍から始まったこと。普通は約束ごとのとき使うだろ?そんで仲直りは握手みたいなのが主流じゃん?
でも、「握手とかさっきまでケンカしてた相手なのに触れる皮膚面積が多すぎんだろっ!!」っていうよく意味の分からない俺達の主張に蛍が、「じゃあ!小指!!一番小さい指だよ?!文句いえないでしょ!!私たちが仲直りするときは小指で仲直りだからっ!!」って言ってから仲直りの時は小指でするのが決定事項となった
……こいつ覚えてたんだ
「ん。」
「…仲直り?」
「…仲直りだろ。」
ふたりして玄関で小指繋いで仲直りとか小学生かよって思ったけど、ちゃんと仲直り出来たことが嬉しくて頬が緩んだ
「そっか…もう怒ってねぇの?」
「怒ってねぇ」
「……飯、出来てるから食お」
それからは一昨日と同じように一緒に飯くってた。
…蛍に電話で仲直り出来たことを伝えねぇとな、涙には明日言お。
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