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好きから初めてのちゅー
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「……なんでそんなに怒ってんの」
「お前のせいだよ!!!!!!!!!」
朝飯食ったあと、獅音の部屋の隅で不貞腐れて漫画本読んでた。
くっそマジあいつだけは許さん!!!!!!朝っぱらから人の顔に落書きかましやがって…何がマシュマロマンだよ!!!!!!!!そんなフワフワしてるやつ絶対すぐやられるわ!!!!!!書くなら強そうなの書いてほしかった!!!!…どっちも嫌だけど!!!!!てか、いくら水性ペンといえどゴシゴシしなきゃ取れないんだよ!!!!!ほっぺとおでこ赤くなったし!!!!!!
ほんとにあいつマシュマロで窒息死するか虫歯になって痛み苦しめばいいと思うんだ、うん。あいつが死んだ時の遺影は、マシュマロ詰まらせて白目むいてる写真って決めてるからあいつが白目むくのしっかり写真に収めてプリントアウトしとかねば………詰まらせそうにないけど…
そ れ に !!!!!!!!
ちゅう!!!!!ちゅーだよ!!!!!!朝、不意討ちでちゅーされたから、俺絶対間抜けな顔してた…あいつが朝からふざけて顔に落書きとかしやがるから昨日のこと忘れてたわ!!!!!!……好きって言って初めてのちゅーなのになんか、微妙…………嬉しかったけども…
くそぅ!!!!!反撃してやりたい……………!!!!!!!!!!
「…………なぁ、獅音…」
「…ん?」
「……おい、こっち向けって…」
「…ったく、怒ってたんじゃねぇ……ちょっ!!!んんっ!?!?…んっ…」
びっくりしてる………
俺は、獅音の頬を両手で挟むようにしてキスをした。自分からこんな事するとか恥ずかしくて死ねそうだけど、どーしても獅音に反撃してやりたくて。獅音の唇を覚えるように、何度も角度を変えては唇を重ねる。
「…まて…って…!!!!……んん…」
「………きもちぃ?」
残念ながら俺は、獅音みたいなキスのテクニックを持ちあわせてない。それでも、してる俺が気持よくて反撃のことを忘れそうだったので、最後にちゅって音をたてて唇舐めるのが精一杯。…………獅音は嫌だったかな…
「……………もう…ほんとなんなのお前……殺す気か?!?!ついに殺人始めちゃうのか?!?俺第一号?!……あーー……なんでこーなったわけーー……しにたくないーー……」
「……いや、だった?」
おでこに手を当てて頭を抱えるように俯いてなんか意味わからんこと言ってる獅音に控えめに聞く………………嫌だったって言いやがったらぶっ殺す……
「……は?べ、べつに嫌なわけねぇけど…こんな事いきなりするとか、してやられた感が半端ねぇよ!!!!!……思考回路ぶっ壊れたかと思ったかんな!!!!ったく…」
下向いてるけど、透けたような金髪の髪から覗く耳に、思わず頬が緩んでしまった。だって……
「……ふはっ…耳真っ赤」
「はぁ!!?!?うざっ!!!まじ黙れマシュマロ!!!!!喋んな!!口を開くな!!!頼むから…。…俺、ほんとにお前に殺されそうだわ……」
あげられた顔はもっと真っ赤で……なんて言うかもう…………この感じ、好きだわ……
「………俺の勝ち…にひっ」
獅音をここまでしてやったんだから、俺の勝ちでしょ
「……くそ…調子のってたら食っちまうかんな!!!!!」
やばいと思った時にはもう遅かった…
「痛い!!!!!!!!また噛んだ!!!!!!!!!死ねバカ!!!!!」
容赦なく噛みついてくるこのライオン野郎にほんとに食べられてしまう日は遠くないかもしれない……………。
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