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今日で最後
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…………あと2日……てことは、明日はみんな帰ってくるから今日で最後??………いろいろありすぎて忘れてたわ……
学校の帰り道、俺は家まで歩きながらそんなことを考えてた。
みんなが俺たち二人を置いて、海外旅行に行って明日で1週間。はじめは血吐いて死のうかと思うほど嫌だったけど、今は………うん…って感じ…です……はい…。
……今日の晩飯なんにしよ………肉じゃが食べたい…でも鍋も食べたい……ん?…課題あったっけ……シチューにしよ…。
今日は英語の課題に時間がかかりそうなので、すぐできるシチューにします。俺は英語も苦手ですごめんなさい。でも!!国語と社会と理科と音楽と美術は得意だかんね?!?!音楽と美術はあんまり役に立たねぇけど……他の教科とか勉強してんのに点数上がんないの!!!!腹立つ!!!!!!
そんなこんな一人で考えてたらいつものようにすぐマンションに着いた。家…ていうか獅音の家のカギを開けて入って、いつものように部屋着に着替えて手を洗ってうがいして晩飯作り開始。
シチューとサラダと作ったらサラダを冷蔵庫に入れて、獅音の部屋に行って課題を広げる……シャーペン握る……名前を書く……問一………問二……す、すたんだーど…?…いぃ、い?いむ?いん?ぽーたんと?………………ナニソレ。
意味わかんねぇ英語の課題に頭が爆発しそうで俯せててたら、部屋の扉が開く音が聞こえた。
「………ただいま…何やってんのお前…」
「………おかえり…………英語の課題……………」
「…は?…英語の課題とかあった…って…おい待て……それ授業中配られたやつだろ……………………馬鹿は大変だな。」
「っっクソ死ねこの野郎!!!!!!!!!授業中解けなかったかれ課題になってんだよ!!!!!!マジむかつく!!!!!お前の晩飯にハバネロの粉末入れてやるっ!!!!!!!」
自分が頭良いからって馬鹿にしやがって!!!!甘党のお前はハバネロの辛さで死んどけくそ野郎が!!!!!!!!
本気で入れてやろうと思って勢い良く立ち上がってキッチンに向かう。
「は?!?!おまっ、ちょっ待てって!!!!!ハバネロとか死ぬ!!!やめて!!!あんなもん食ったら味覚おかしくなるだろうがっ!!!!」
俺が本気だということに気づいたのか追いかけてくる。
「すでにてめぇの味覚は狂ってるから心配すんな!!!!!!てか追いかけてくんなよ!!!!!」
「てめぇが本気で入れかねねぇから止めに行ってんだよ!!!!!!足遅いからすぐ捕まえられるけど!!!!」
まあ、ほんとに捕まるんだけどね!!!!!もう、なんでこんなに足遅いの俺……
「うるせえ!!!!!!はーなーせー!!!!!」
「誰が離すかボケ!!!!離したらほんとに入れるだろうが!!!!!」
「当たり前だろカス!!!!!!」
「はぁ………飯食って風呂入ったら教えてやるから。それでいいじゃん…」
「…………もう中学の復習はしないかんな…」
「お前の脳レベル次第だな」
「む か つ く !!!!!!!!」
また俺のことを馬鹿にした嘲り笑うような顔で言われてむかついたーー!!!!!!!そんな顔もかっこいいとかマジ死ねよ!!!!!!!!
「よし!!!教えてやるからハバネロとか恐ろしいもん入れんなよ!!!!入れてたらお前の目ん玉に擦りこむから!!!!」
「こっわ!!!!擦りこむとか…お前のほうが恐ろしいわっ!!!!!!」
「俺の味覚は守られたぁ!!!!!」
「シカトかよ!!!!!」
…………あれ…………今日で最後なんだけど……………まぁいっか。
なんだかんだで俺今、晩飯のシチュー温めてます。
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