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見た目だけ王子様
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キーンコーンカーンコーン
「っおわったーー!!!」
「雨宮ーまだ終礼おわってねぇぞー!!!座れー!!!」
「もぉー凛ちゃん先生そんな怒らんでもいいやーん!!イケメンがもったいなかよ?」
「うるせぇ!お前のせいだよ!!…たく、はい。号令して下さい…」
6時間目終了して、いつものように涙が俺の席までめっちゃ笑顔で近寄ってくる。
「まーしーろっ!!今日ね、新しくケーキ屋さんがオープンするっちゃけど一緒に行かん?」
ケーキ……美味そう。
「あー、ごめんっ!今日は家族が旅行から帰ってきて忙しいから行けないわ、今度また誘って?」
「そっかー…うん!!じゃあ今度は一緒に行こー!!」
その後掃除をして、終礼が終わったら獅音と一緒にスーパーへ向かう。
「なんにしよ……」
んー…ヨーロッパ行ってまで日本食とか食わなかっただろうから和食にすっかなー…。ダシとる時間あるかな…?急いだら間に合いそうだな…。適当に和食いくつか作る材料とお菓子とジュースとアルコール………獅音にレジ持って行かせよ。
「……なに作るか決まった?」
「おー…アルコール買うからお前がレジ行って払ってきて、ほい財布。あ、あとベスト脱いで」
「いいけど……ベストとカバン持っとけ」
俺が持って行くより獅音に買わせたほうが怪しまれない気がする。Yシャツにネクタイに紺のズボン、きれいな金色の髪に整った顔の身長180cmの男。………なんか見た目完璧すぎて腹立ってきたわ…見た目だけ王子とか詐欺だな。
………お~い…レジのお姉さ~ん、あいつの顔じゃなくて値段しっかり見て~鶏肉忘れないで割引してね~…獅音も意味もわからず微笑むなや!レジのお姉さんの顔真っ赤じゃん……。
「……めっちゃ見られてたんだけどバレてねぇかな」
帰り道、買い物袋持って歩きながら、獅音が心配そうに真剣な声でそう言った
「…死ねよクズ!!」
「~~~いっっ!!!いってぇ!!!!おいこらマシュマロ!!何しやがんだボケ!!!」
むかついたのでスネを思いっきり蹴ってやった。バレるどころかレシートの裏にお姉さんの電話番号付きだったわ!!
うずくまってスネ押さえてる獅音を置いてサッサと家まで歩いた。
カバン持ってもらってて鍵がなくて、結局はまた獅音のところに戻ったけど……
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