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イチゴ牛乳とチョコレートドリンク
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………我ながら自分のアホさに呆れる。
普通どう考えても、自転車の後ろ乗れば前のやつと密着するのなんて分かるはずなのに俺は馬鹿か!?!?!馬鹿なのか?!?!うん馬鹿だよ!!!!!ほんとに馬鹿ですよ!!!!そんな大馬鹿野郎は、彼氏といわれる存在に変わった幼なじみの自転車の後ろに乗ってるなうです。
「…………」
「…………」
……………シャーーー……………。
なんか喋れよ!!!!!まぁとくに話すこともないけどさ!!!!!!!
自転車の車輪の音がやけよく耳に響いて心地よい風が体を撫でる、なのに俺の顔は熱を帯びたまま。
………近い……近いよこれは……この顔で自転車降りたら絶対意識してたってバレるよな……てかその前にちらほら見える人たちの視線が恥ずいんだけど…っ!!!!
マンションに近づくにつれ人通りの多い道を通るから、獅音に密着してる身体が恥ずかしくて獅音の制服の裾だけを持って身体を少し離す。
「………なんで離れんの……ちゃんと捕まってろよ。振り落とすされたいのか馬鹿」
察しろよ!!!!!真白くん恥ずかしいの!!!さっきいた人たちが俺がお前に抱きついてるの見てクスって笑ってたもん……恥ずいじゃん…
「………うるせぇ……恥ずいんだよ…」
「……別に仲いいなぁーくらいにしか思ってねぇよ皆。だからちゃんと捕まってろ……今から下り坂だから落ちても知らねぇからな」
「…うぇ?!は!!?…いや…え?!ちょ、まっ……うぁわわ!!……っっ!!!」
獅音が俺に下り坂だからと教えた時にはもう坂を下ろうとしていて急いで獅音の背中に抱きついた。
抱きついた背中に顔を埋める柔軟剤のすこし甘い香りにさらに喉が詰まるような錯覚に陥る。
とどくどくと心臓の鼓動がうるさい。
ゔぅ~~……なんかもう俺ばっかり余裕なくて、ドキドキして、ずりぃよ…
「…はい、公園ついた。イチゴ牛乳奢ってー」
悶々とこいつの背中で考えてるといつの間にか販売機の前。…………くっそー…呑気なやつだな…腹立つ…………す、すす、す、き…だけど!!!!死ね!!!!!
「…………ん!」
イチゴ牛乳と自分のぶんのチョコレートドリンクを買ってイチゴ牛乳の方を獅音にズイッと渡す。
「………………勉強…教えてくれて、どうもでした…」
「んー?いいえ」
ベンチに座って買ったジュースを飲みながらテスト勉強に付き合ってくれたお礼を言う。あれ?俺、ヘアピンのお礼で奢ってんだっけ??……どっちでもいいか
………………もうテストも挟んで1ヶ月くらいになるのかな………晩飯持っていったとき以来ちゅーもしてない………少し触るだけでもドキドキして顔真っ赤になんのにちゅーしたら止まんなくなりそうだな……
「…なあ、それ美味し?俺にも一口ちょうだい…」
俺が獅音の横顔を眺めながらこんなこと思ってると俺のも一口欲しいと言って、俺がジュースを持っていた手を掴んで自分の口に運んで、ストローを咥えて、飲んだ……
……~~~っ!!!!…これって間接キス…?…
「俺のもやる………ん…」
俺の口の前に、自分の飲んでたイチゴ牛乳のストローを持ってきて飲んでいいと言ってきた。
………飲んだがいいよな
………べつに間接キスとか気にしないしな
………ここで飲まなかったら変に意識してると思われるし
頭の中で色々考えながらもイチゴ牛乳のストローを咥えて、飲んだ。
「……………あり、が、とう、ござい、ま、す…っ…」
頭では冷静になろうと頑張っても、やっぱり恥ずかしくて、俺の顔は今、真っ赤に染められてるに違いない
「……………お前がイチゴみたい…」
「……んっ……んぅ…」
獅音が少し笑って、甘い、優しいキスが降ってきた。
「………帰るぞ」
「……ん」
すぐに唇が離れたのは名残惜しかったけど、帰ったらもっとしてくれんのかな、とか、それ以上のこともしてくれるかも、とか………期待しているわけではない!!!!!イチゴの味とチョコの味に欲情したとかではないよ!!!断じて違うからな!!!!
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