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避難
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「こぉーう!!!ほらぁ!お母さんのとこ来てぇ!!一緒におしゃべりしよぉー!」
「いやぁ~…久しぶりに見たら大きくなっていい男になってるなぁ〜!!!」
「体調戻ってよかったわねぇ〜今度みんなでまた遊びに行こうか!」
「ははっ、もーみんな、そんな一気に言われてもわかんねぇよ!ちゃんと聞くから順番にな?」
「……うぐっ……ずっ……こぉう…とぉーさん……あんまり会いに……ひぐっ…行けなくて……ごめんなぁ……今度二人で飯でも食いに行こぉう……ぐずっ……」
「えぇぇ?!ったくなんで泣くかなぁ……父さん達が仕事頑張ってくれたからこその俺の回復じゃね?本当にありがと」
「……ぅっ…っこぉぉう!!!」
「あぁ!分かったから!!兄ちゃんもうこれどうにかしてよ!!!」
…………………………
………………知らね………
「あ!おい!!逃げんなってばぁ!!」
虎羽の回復祝いを始めてしばらく経つと、みんな次々に虎羽に話しかけては、泣いたり、喜んだり、騒がしい。
おかげで虎羽も忙しそうだな……
…てか、父さん泣きすぎだろ………母さん喜びすぎてテンションおかしいし……みんなも、結構酔い回ってるし………
ま、楽しそうだしいっかー……俺は何して時間つぶそうかなー…………
はっ!!!!!!!!!!
あっぶねぇ……忘れかけてた!!全然よくねぇ!!あいつをこの酔っぱらいどもから避難させねば!!!
「おいこらボケ!!ちょっとこっち来い!!!」
「あー?んだよ……っておい!!」
とにかく急いで避難だ!!!ほんの少しでもこいつにアルコールが摂取される可能性を絶たねばならん!!!
「早くしろ!!八つ裂きにされてぇのか!!てか寧ろみんなの平和のために八つ裂きにすんぞ!!!」
「え、えぇ?!はぁ?!……ったく、いきなり何なのこいつ…」
「はーーやーーーくーーーー!!!!!」
「あー…分かったから……」
さっきまで蛍と蝶羽といっしょにゲームしていた獅音を引っ張りだして俺の部屋に連れてく
「えぇ!!!お兄ちゃんなんなの!ちよがしーくんと遊んでたのにぃ!!!!!」
蝶羽が駄々をこねだしたのでめんどくさくなる前に急いで俺も避難しよ……
「うるせぇ!お前は虎羽と蛍に遊んでもらえ!!」
「しーくんとも遊びたかったのにぃ!!」
「もう遊んだだろ!!」
俺と蝶羽が二人でギャーギャー言い合ってる間に、隣でゲーム機もってプルプル震えてるやつも意味わからんこと言い出した。
「はっ!!!………こ、ここ、これはまさか……ヤ、ヤキモチ………妹とばかり遊んで構ってもらえないからヤキモチ妬いたんだ………うぅっ……可愛いよぉ……真白が可愛すぎてツラいよぉぉお!!!!!」
「…ほ……ほたる…ちゃ、ん…?」
「………………………」
「どうしよぉ!!!!これから部屋でピ――――――ってなってピ――――――という展開?!美味しすぎるよぉぉぉ!!!!!!蛍にもその場を見学させてくださぁぁい!!」
「「……………………」」
……………よし……無視だ……ゲーム機ブンブンやって発狂してるキチガイなんて知りません…………俺にこんな変態の幼馴染なんていない……うん……いませんいません……
……………逃げよ……
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