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起きたら…
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「……ぅ、んー…?……っっ!!い、ってぇ……」
目が覚めると外は暗くなってた。
時計を見ると18時36分。
そして腰には激的な痛み。やばい、痛い…とてつもなく痛いよこれ。泣きそう。無理。動けねぇ。仏のように心を無にしてピクリとも動きたくない。
さらに、腰に加えて、頭も痛い、喉も痛い、ケツも痛い、心なしかちんこも痛い。
ん?ケツ??ちんこ??……あ……そうだよ……えっちしたんじゃん………そう……だ……よ……
……………………死のう。
死にたい。切実に、死にたいです。
覚えてるからこそのこの羞恥心。なんで覚えてんの?!?!忘れとけよココは!!それに鮮明だよ!!途中から記憶ないけど、結構覚えてるよ!!
フェラとかなんとか??それもしちゃったの覚えてるよぉぉお!!!
今思えば大胆のこと言ってなかったかい?何やってんの??アンアン言うのに加え?何言っちゃってたの俺。まじ数時間前の俺を恨む。てか!!岡崎だよ!!そうだよ、岡崎!!なんであんな!…え、えっち……し、たく……なる……く、薬……を、さ!!学校に持ってきてんの?!?!何者なのあいつは!?!?てか、飲ませんなよ!!全然大丈夫じゃねぇよ!!大丈夫のだの字もないわ!!あっけなく薬にやられたからね?!?!イチコロだよ!!
ガチャ……
俺が腰を動かさず手とか頭とかバタバタ振り回して数時間前の記憶と葛藤してるところに、ガチャっとドアの開く音が聞こえた。
………??
…………ガチャ…??
「………何やってんの……きも…」
「………………っっ!!!!」
バサッ!!!
「…………………はっw……いまさらw」
俺がドアから入ってきた忌まわしき人物を目にした瞬間、毛布を被ったら、鼻で嘲笑って小馬鹿にしたような声が聞こえた。腹立つなマジで。
そうだよ、ココ、こいつの部屋だよー……そりゃもちろん入ってくるよー……
いや、別に、付き合ってんだからえっちしても顔合わせて恥ずかしいとかさ、………………いや、……まあ、……あるんだけど……。
今回はいつもと違うからね、なんか、俺すごい事なってたからね……恥ずかしいどころの騒ぎじゃないんですよ……。
恥ずかしいというより、引かれてそうで目を合わせるのが怖いです……。
あ?チキン?…はっ、なんとでも言えよ!!怖いもんは怖いんだよ!!感情豊かだろうが!!ナメんなよ!!
………あー………何いってんの俺??……ほんと頭大丈夫かな………感情豊かだとか、ナメんなよとか……もう意味わかんねぇよ……。
死にたい……もしくは、消滅したい……それも無理ならどっかの畑にでも埋めてほしい………。
「……おい馬鹿、いつまでそれ被ってんだよ……洗濯するから出てこい…」
「…………」
無視。無視しよう。
「…おいこら……無視するたぁいい度胸してんなマシュマロのくせに」
「……………」
聞こえません聞こえません。
今、じいちゃん並みに難聴なんです俺。
「………ぶっ殺す……」
「……っっ!!うあっ!!…や!め!ろ!…引っ張んなよ!!無理!!出ねぇ!!ぜってぇ嫌だーー!!!」
このカス野郎、無理やり俺の(獅音の)毛布を!!なんてやつだよ!!横暴もいいとこだよ!!絶対にやるかよ!!!
「…い、いから、毛布から……出ろっつてんだ、ろ!!!!」
「……っあ!!…俺の!!」
「…いや、俺のだよ……」
まぁ、腰に力入んないからすぐ取られたけどな。まじふぁっく!!髪の毛むしりとるぞカスライオンが!!!!
「……ほら、お前もベットから降りろよ……下のシーツも洗うから…」
「…う、うぅ……」
まぁ、まぁ、まぁ、はいはい。
分かってるよ。シーツが精液、その他もろもろでベットベトなのは。分かってますよ。それが俺の………あの………醜態のせいだということも!!!!
あーくそ恥ずい……。あんな、恥ずいことやって、シーツ…汚しておきながらこいつに洗濯させてるとかも申し訳ねぇ…。
ほんとに申し訳ないと思ってる。
思ってるけど、ひとつ言わせて?
腰が痛くて起き上がれないんですけど、どうしようこれ。
「……起きて?」
「………んー……ち、ちょっと時間を……」
「は?無理」
無理?!!無理とな?!自己中か!!お前は自己中なのか!!まぁ、俺も自分の言いたいことしか言ってねぇけどな!!!
でも、どうしようもないから、正直に言うしかないんだけどさ!!
「…腰が痛くて、起き上がれないから、手伝って……」
「…あ……そっか、わりぃ……大丈夫?」
………………………。
…………こういうとこ、ウザい。
なんで!急に!そういうこと!言うかな!俺が調子狂う!!
「……ん、大丈夫……じゃねぇけど……大丈夫………っ?!?!」
優しくされてどうしたらいいか分かんなくなってたら、ふわって体が浮いた。
「…お、おい!?!……お、前っ!……降ろせって!!歩けるから!……多分!!」
「…ゆっくり歩いたらただ辛いだけだろ。こっちが速い」
お姫様抱っこなるものをされ、リビングのソファにぽすんと置かれた。
ついでに言うと、今パンツしか履いてない状態。人様んちのリビングでパンツ一丁て……そりゃ、いくら付き合いの長い幼なじみの家といっても、ダメだろこれは……。
「…なぁー…さすがにこの格好はやだー……」
脱衣所で洗濯物を洗濯機に入れてる獅音に声をかける。
「……体、拭いただけだから、風呂はいる?沸いてるけど」
「……入る」
「危ねぇから、俺と一緒な」
?????…………なんとな????
「…………は??」
「…腰いてぇんだろうが。一人で入れたら危ねぇだろ。だから、一緒に入るっつってんの」
あー、ふんふん、はいはい、なるほどね。
うん。
無理だな。
「のーせんきゅー」
「………うぜぇ」
「…ぎゃぁぁあ!!!いい!!大丈夫!!のーぷろぶれむ!!一人で入れる!!」
「問題ないわけないだろ。いいから黙ってろ。口に石鹸突っ込むぞ」
「…おいおい…それは、苦いな」
「だから黙ってて、耳痛いわ…」
おいおい、これまたお姫様抱っこで連れて来られたここは??
そう、脱衣所。
隣は?
風呂場。
あー…俺、今日二度死ぬわ……。
なむあみだぶつー………。
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