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ありえない!
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真白side
ありえん…ありえんよこいつ……頭ん中どうかしてるよ…やっぱウジ虫でも湧いてんだと思う。教科書やら参考所やら問題集やらとばっかり過ごしてるからいい加減おかしくなったんだと俺は察知するよ。
だって意味が分からん…歯型とかキスマークとかいっぱい付けやがって、謝ってもうしないとか言ったかと思えば、カマかけただけとか言いやがるし、なにほんと……なんなの……死ぬの?ウジ虫にでも侵食されて死ぬの??いや、むしろ死ねよ!!この際何でもいいからとにかく息を途絶えさせたい!!!ほんとに、死ねばいいと思う!!!
まぁ、一番死ねばいいと思うのは俺だけどな!!!
ほんとなんなの?!歯型もキスマークも嫌じゃないとか!!
……まぁ、いいよ。……思ってたのはまぁ許すとしてもだ。
なんでそれを馬鹿正直にあいつに言っちゃったかな?!あれ、カマかけられてたのに?!まんまと引っかかって歯型もキスマークも嫌じゃないとか言った挙句、痛いのばっかじゃないからとか?!?どの口が言うかな?!?!言わずともがなこの口だけどさ!!
今日一日でどれだけ恥ずかしがったら気が済むの俺!!学べよ!!なけなしの脳みそでも死ぬ気で動かしゃ何とかなるもんだよ!そう信じて少しは考えてよ!!
そしてなんで今俺はこいつに寄りかかって一緒に湯船につ浸かってんだよ!!!!!
「…あんまバチャバチャ水叩くなよ。目に入る」
「…くそが。口を開くな。両手いっぱいの水を結構な高さからお前の目に向かって叩きつけてぇよ。頼むよ。ほんとに目潰れろよカス」
切実に願うよ。むしろ死んでほしいと思ってるくらいだからな、目が潰れるくらい優しいもんだよ。
「……のぼせた?あんまり長く湯に浸かってると馬鹿になるらしいからな。気を付けろよ…」
……おいおい……それだと、馬鹿が増すってことかよ…はやく上がんねぇとヤバイぞこれ……
「……マジかよ…」
「嘘に決まってんだろ馬鹿」
…………………………。
…………こいつどれだけ死にたいと思ってんのかな?
真顔で嘘に決まってんだろとか、この上なく腹立つからね??!さらに馬鹿とか言いやがったし?!そういうお前は、カスだしクソだし変態だしガリ勉だし金髪だし顔だけ王子詐欺だし最悪だろうが!!!そんなに俺に殺されたいのか??そういう頼みなら早急に殺ってやるよ!!!
「………死ね。今すぐこの湯船の湯に10分くらい顔面突っ込んで溺死させたい。それか口にリンスぶっこみたいわ」
「……そういうこと言うとますます馬鹿っぽいからやめとけって…。」
「っ!!!頭ぽんぽんしてんじゃねぇぞカス!!」
「……まんざらでもないくせにー…」
「…っっ~~!!!…殺す」
殺す殺す殺す殺す……。こいつだけは絶対俺のすべてをかけて息の根止めてやるよ。
てかさっきから恋人に対して殺意しか湧いてないっていうね。殺意しか湧かないようなことするこいつも悪い!!
「…殺すとか言ってる相手に昼間っからあんなに良くしてもらったのはどこのどいつだよ…淫乱マシュマロが…」
「…は、……なっ?!!!!ち、ちが、あのっ、あれは、その……っんぅ」
昼間のことをどうにか弁解しようと後ろを振り向いたらキスされたんだけど!!そういうの良くない!!ズルい!!
「…あれは薬のせい?だったとしても覚えてねぇわけねぇよな?何回も抱きついて、キスして、それに自分から俺の上に「うあぁぁぁあえぁあえぃあ!!!!」……うるせぇ……なんて言ってんのか分かんねぇよ…」
えぇぇ?!?!何を言おうとしたのかなこの人????
ん??覚えて……??あれ??俺こいつに……言ったっけ?
「……へぇー…覚えてるんだ、あれ」
にやにや腹立つ顔して、こいつの指先が俺の耳を撫でていく。
「っ!!ま、さか……また……」
「いい加減学べって……今日だけで2回もカマかけられて、お前絶対将来なんか悪徳な詐欺とか引っかかるぞ…。………馬鹿は大変だな…」
やだ。もうやだ。俺が死にたい。
大体なんで2回も?!?!ありえなくない?!なんだ?あれか、悪徳詐欺の練習か??
てか、お前だよ!お前!!悪徳詐欺に引っかかるって、それお前!!お前が俺のことカマかけたりして引っ掛けてんだろうが!!!なんなのほんと!!!
「顔真っ赤………覚えてたんなら言えばよかったのになんで黙ってんだよ」
俺のほっぺで遊びながらなんとも腹立たしいことを言いやがる。
「無理!無理無理無理無理!!あんなの、自分から、いう、と、か……恥ずすぎてしぬ……てか、引かれ、た…と、思って………」
「…なんだよそれ、今さらだな……。てか、引くとか…ないない。あれで嫌いになるなら付き合ってねぇよ馬鹿」
前でも今でも後でも、恥ずいもんは恥ずいんだよ!!!自分だってすぐ照れるくせに!!いーーっ!!!それになんだよ!!最後の!!素直に好きって言えよ!!馬鹿はお前だバーーーカ!!!!!
いい加減むかつきも最高潮に達し、獅音の髪をむしり取ってやろうと、ぐいぐい引っ張る。
「痛い、というか、それより……この体勢は……危ない…」
「…??……~~~~っっ!!!!!」
な!に!や!っ!て!ん!の!俺!!
馬鹿か!馬鹿だろ!!風呂だよ!!裸だよ!!なのになんで普通に跨ってんの!!え??おかしいよね?!あたるよ!!冷静に言われたけど、言われた俺はだいぶ動揺してんですけど?!?!
「…あ、っ!…う…ぃ、や……これ、は…あの……ぇっと…あー…」
「……ん」
「ん??」
ん、ってなに。ん、って。
「…キス…して」
「?!?!?!」
え?!どうした?!?!いきなりどうした?!?!このタイミングでか?!?!
「い、いや、風呂上がって…」
「今がいい。……………ほら、はやく」
えーー……なにーー……どうすんのこれ……。
今って、この体勢で??…………マジかよ。
でも……キスは……したい…。
す、すぐ、離したらいいよな、うん。それで行こう。
「…ん………っんぅっ?!?っちょ…ふぅ、まっ……んって…」
ちょっとって思ってたのに、頭固定されて舌入ってきて、一気に力が抜けてふにぁってなる。
胸叩いても止めないし、どうしたのこいつ
「…ぁ…んむっ……ふ…っんぅ……はぁ、むぅ……んん……っぷはっ……いきなり…なんだよ……」
「…ごめん、もう一回…」
「は、はぁ?!…っまっ、て…ん…ちょっ、んん……し…ぉんっ…んむぅ……ぁん、の…のぼせ、る…からぁ…んぅ」
……キス…するのは気持ちいいし、これで終わればいいけど……腰が……。
これ以上やると……腰が………死ぬ……。
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