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相談
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真白side
ど う し よ う !!!!!!
あっという間に昼休みだよ!!!腹減ったし!!!
獅音が女の子に押しつぶされてる間に、涙に相談しようと屋上まで連れて来たけど、一体何をどう聞けばいいのかさえも俺にはさっぱりわからんよ!!
「っぷはぁーー!!!!めっちゃいい天気やね!!!今日と明日は絶好のデート日和ーーー!!!」
「っ?!?!で、でーと?!?!、び……よ、り…っ?!?!」
気持よく伸びをしながらそんなことを言うので、今から相談することバレたのかと思ってたじろぐ。
「…ん?んん??ま、さ、か……獅音と………デートにでも行くん?今日の授業上の空やったんそれやろーー!!」
ニヤニヤとしながらこっちに近づいてくる。
「はっ、…や…ち、違げぇよ!!……で、でーととかっ!?!」
「はーーい!図星ーー!!!なんなん??俺に相談しようと思って俺だけ連れてきたっちゃろ??この恋愛マスター涙くんに任せんしゃい!!」
なんでこんな時は勘いいんだよ!!しかもなんか楽しそうだし!!
「………あー………で、も…………え…っと………ほら……男…同士……だし…」
俺がなかなかその話に踏み出せなくってくずぐすやってると、近かった距離がさらに縮まるまで至近距離に近づいてきた。
「なん!?いまさら俺に男同士だなんだの気にしちょん?!俺はそんなん全然気にしとらんけん、さっさと分からんこと聞かんと日が暮れるやろーもん!はよしぃ!!!明日の獅音とのデート、適当でもよかとか思っとっと?!?!グズグズするんもちゃぁがぶんにしときぃよ!!!」
………怖いけど可愛い…。応援してくれてるのはなんとなく分かった……。けど、すごい剣幕で迫られて……普通は怖いとこだけどなんか可愛かったわ……。あと、
「……気持ちは嬉しい……けど……ごめん。……なんて言ってんのかよく分かんなかった……ち、ちゃ……ぁ…が……ぶん……??……とりあえず、落ち着いてくれる??」
怒ると方言きつくなるタイプなのかな??なんて言ってんのかよく分かんなかったぞ??俺にも分かるようによろしく願いたい……。
「っ、あ!ご、ごめっ!!で、でも!!真白がちゃっちゃと言わんけん!!……ちゃぁがぶんってのは、大概にしときぃよ!的なの!!真白も何が分からんのかはよ教えてよ!!」
…な、なるほど………。一文字もかすってねぇじゃん……全然分からんわけだな…。
何が分からんのかって……基本何も分かってないんだけど……
「えー……じゃぁ…デートって何すんの??」
「デートとは!!ズバリ!!二人でイチャイチャしまくるんよ!!!キャーー頑張ってーー!!!」
「い、いちゃ、いちゃ…っ?!?!」
自信たっぷりに答えたそれは、なんとも破壊的な言葉でした。
他人の前で?!公衆の面前で?!?!
むり、むりむり、むりむりむりむりむりむり。
「もー!そんな真っ青な顔せんでも大丈夫やってwwwwww!別にチューせろって言いよるっちゃないしwwww!引っ付いたりー、手ぇ繋いだりー、あーんってしたりー、甘々な会話でもしとったら、十分ラブラブやろーwwwwwwww」
「…………………………。」
どうしよう。できそうな項目がひとつもないんですけど。俺さ明日、死を覚悟で望まなきゃなの??引っ付いたり、手ぇ繋いだり、あーんとか、こんなくっっそ恥ずかしいことやんなきゃなの?!?!世の中のカップル恐るべし。なんてメンタル強いんだ。俺だったら死活問題ですよ。まあ、明日の話なんだけど。
「頑張ってねー!!そんで、終わったら話し聞かせてちょ!!」
楽しそうな涙と、それからまた屋上のコンクリートに黒い影が増えた。
「朝霧、明日一ノ瀬とデートなんだ。頑張ってね」
…………宮城。
あなた、いつも突然出てくるよね…。ちょっとビックリするよ真白くん。
「ぁ…あぁ………って…ん??ん?!?…なんで知ってんの!?!?!えぇ?!?!?!」
「ん?…あー…知ってるというか、気づいてた?てか中学から一緒なのに気づかないと思われてるところが驚きだよ。お馬鹿で可愛いね朝霧は」
……なーるほど!…と簡単に行くほど順応高くないんです俺。さすが人間観察趣味なだけあってよく見てるんだなこいつ。そしてお馬鹿はよけいだ。
………そしてなぜ俺は頭をよしよしされてるんだろう。宮城は行動も謎。
「ぁ……服……考えてねぇ…」
「真白はきっと何でも似合やろー!!いっその事白ウサギの着ぐるみパジャマでも着てく??貸しちゃるよ〜?似合うよねー、宮城くん??」
「…うん、雨宮……。それはあまりに可哀想だ。さすがにウサギはダメだろ、男だし……せめてクマかカッパあたりにしてやれ……あ、羊は……?……干支だし」
「おっ!いいやんそれー!!」
「………………まって。二人ともまって」
考える気ゼロだろこれ。なんだよ着ぐるみパジャマって。ないだろ。論外もいいとこですよ。逆にデートにそれを着ていける人いたらすごいよその人。
「………冗談だよ朝霧。……朝霧は女の子の幼馴染いるんだし、夏目に聞いてみたら?」
「蛍ちゃんに服選んでもらったら安心やんね!」
「なるほど、蛍か!」
その手があったか!!こんなときの幼馴染だな!!
まぁ、経緯を話すのがとても、かなり、嫌なんだけどしょうがない。ここは我慢だ。
「よーーし!!そんじゃ明日頑張ってきぃよー!!来週ノロケたっぷり聞かせて〜!」
「朝霧、一ノ瀬に甘えてラブラブしておいで。帰りに一ノ瀬も冷かしといてやるから」
……………何なんだほんとに。
ここの場に岡崎がいなくてほんとに良かったよ……。いたら俺一人じゃ収集つかなくなるわ。
まぁ、とりあえず。
「……ありがと。……がんばります」
あとは、蛍に助けを求めよう!!
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