アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
はじめまして
-
うっわ、マジで綺麗な顔……。
桃山ちゃんは他の女子よりスカートが少し長めで、清楚な感じ?でも、けっこう明るい。きっとすぐうちのクラスに馴染むだろーな…。
低い声と可愛い顔のギャップ?これがモテるのかな……はへー……よく分からんけど、可愛いと思う。
………横のカスはHR中だってのに寝てるし。いつの間に寝たんだよ……。ほら、にっしー注意する気力すらなくなってるよ。何がそんなにテンションが低くなることがあるのかね…
桃山ちゃんはみんなの質問にニコニコして答えてた…………天使か。
そういえば、女の子好きなはずの涙が桃山ちゃんのとこに集まる集団に入ってない。珍し…
「……涙、桃山ちゃんのとこ行かねぇの?可愛いじゃん」
後ろの席に体を少し向けて涙に声をかける。
「…んー、可愛い女の子は好きやけどー。…でもヒナちゃんおっぱいないやん…っ!」
…おいおい。まぁ……ないこたないでしょ……確かに、ぺちゃぱいだと思うけど。
「……お前なぁ…はっきり言いすぎだっつーの!…お前は絶対おっぱい大きくなるこたないんだから、女の子好きならついでにすべての乳も愛せよ…」
「むー…でもさ、身長だって俺より大っきかやろ……真白も全然余裕で抜かれとるよ。ヒナちゃんのが身長高いとさ~あれじゃちゅーするときかっこ悪かやん…」
「…っ、お前は…」
ったく注文の多いやつだな…。
言われてみれば、いつも涙と遊んでる子とか先輩とかも涙より身長低いしなー…まぁ、女の子で170いく子のが少ないか………桃山ちゃんいってそうだけど…。俺より高そう。
俺は身長とか気にしない派だけど、気にする奴は多そうだな。好きでも嫌いでもとりあえず、優しくしとく。これは大事。
「ヒナちゃん付き合ってる人いるのー?」
「今はいないよ!」
「えー!そんなに可愛いのにー!?どんな人がタイプなのー?」
「んー、優しくて綺麗な人が好きかな?へへ、僕メンクイだから」
「可愛いから絶対行けるよー!!」
みんなに囲まれて忙しそうだな…………転校生とかそんなもんか…したことねぇから分かんねぇけど。
なんてまぁ他人行儀に考えてたら、桃山ちゃんと話してた女子の、原ちゃんが俺の名前を呼んだ。
「朝霧!ヒナちゃん優しくて綺麗な人がタイプなんだって!!顔は獅音くんには負けるけど、優しいし綺麗だしイケるんじゃない?!立候補しときなよ!!ね、私のおすすめ朝霧!!どうよヒナちゃんっ!!」
あーあー、なに言ってんだよ原ちゃん!!!嬉しいけどおすすめすんなし!!俺付き合ってる奴いるし!!隣のカスだけど!!!彼氏だけど!!!
……桃山ちゃんめっちゃこっち見てるし!!!
てか、顔はあいつに負けるって、分かってるけどなんか腹立つ!!
「わぁ、ほんと綺麗だねー!!朝霧……なに君?」
ぞろぞろとみんなが桃山ちゃんと共に俺の席に集まってきた。
うわ……こういうのあんま好きじゃねぇんだよ…程よい距離で仲良くしたい。
「えっと、ありがと?…名前は朝霧真白、です。よろしくね桃山ちゃん」
とりあえず、ニコッと笑って挨拶しとく。
「真白くんかぁ、よろしくね!僕のことヒナって呼んでいいよ?」
「あー、なんか物覚え悪くて名前とかゴチャゴチャなっちゃうんだよね俺。だからはじめは桃山ちゃんって呼ばせて?慣れたらヒナちゃんって呼ばせてもらうから!」
なんて嘘をサラサラと並べて優しい言葉でかわす。女の子の名前呼びとか後々面倒くさいことになったらやだし、ごめんなさい。……桃山ちゃんはまさかの会った途端から名前呼びだけど。
「そーやって、うちらの名前もまだ苗字だし!朝霧が言ってくんないとこっちも言いづらいじゃん!まぁ、他の男子より優しいからそこは嬉しいけど!!」
「わりぃって、原ちゃんもいつか、な?」
いい加減他の話題というか俺の話題から逸れてほしくて笑って誤魔化す。
騒がしく話してたら隣で寝てた獅音がゆっくり起き上がった。
「ん、んー……うるさ…ぃ……」
………機嫌悪そー…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
173 / 315