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証拠写真を…
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「……そっちじゃやりにくいからとなり座って」
ベッドの獅音がいる横を眠そうな顔でポンポンと叩いて隣に座るように促される。
いやいや、俺のベッドな?
てか、え?
ちゅーするためにきたのこいつ?
は?
ばか?
死ぬの?
死にたいの?
「…無理。やだね」
危険な匂いしかしないので断る。
………怖い。
「……拒否は受付けん。なんのために俺がわざわざお前の部屋まで来たと思ってんだよ。早くこっちに座ってください」
再度ベッドをポンポンと叩いて座るように促す。
いやいやいや、だから俺のベッドな
てか、お前が勝手に俺のは部屋に来たんだろうが!
それに寝てたし!!そんな重要じゃねぇだろ!!
「……ちゅーすんのやなの?」
「…………っ、違う…けど」
……そういうわけじゃねぇよ…。でもさ、今日もすでにいっぱいしてんだよ?!
獅音が応援リーダーになったら桃山ちゃんも立候補して、もしものためにって涙がもう一人の応援リーダーになってくれた。
そんで最近、桃山ちゃんにベタベタされて嫌がってんの分かるし、俺だって面白くねぇけど、我慢してんじゃん?
今日だって桃山ちゃんから逃げるように昼休みにさっさと四階の鍵開きっぱなしの資料室に連れてかれて、内鍵閉めたかと思ったら部屋の一番奥まで引っ張っていきなりちゅーしてきたし、俺が声かけるまでずっとやめてくんなかった。
別にちゅーすんの嫌とかそんなの全然ないんだけど、ほら、あれだ…、獅音からいっぱい触られたり…ちゅーされたりしたら、勃つといいますか……学校じゃマズイだろいろいろと!だから止めたんだけど、それでも力抜けて床に座り込んじゃうくらいには気持ちよくなっちゃって……ね?
……そんで、…獅音殴って……トイレに直行…しようとしたんだけど、昼休みだから人多くて…そんな中トイレで抜くとか…俺にはできそうにもなかったので、治まるまで人気の少ないトコで座り込んで丸まってた。
だからまたちゅーされてそんなことになって、家だからって流されるわけには行かない!!虎羽いるし!!いや、いなくてもしないけど!!
「1回だけ。目瞑って…」
「…ぅぅ……」
なんでそんな顔でそんなこと言うのこいつ!!
てか、目瞑って待つのあんまり好きじゃないんだけど!!ムズムズするし!!!
「……1回、だけな……」
なんだかんだ言いつつも聞いちゃう俺も何なんだよ!!!結局折れてベッド座ってるし!!馬鹿かほんとに!!!
てか、目瞑って言ってたな……うぅ…なんか余計恥ずい……
「…ん…っ!」
恥ずかしさを紛らわすように獅音のほうに身を乗り出す
「…顔、もうちょっとこっち……違う、右だっつの」
「…はぁ?めんどくせぇな…」
別に顔の角度とかどうでもよくね?注文多いな、ったく。
「…それで待ってて……ん?あれ、消えた?…ん?」
……遅えな…何やってんだよ……
「早くしろよ……いい?」
目を瞑ったまま獅音に指定された角度で待つ
「……ん…よし、いける……」
「…ん…」
何をやってるのか、やっと待ち時間が終わる。
獅音のほうが背が高いから少し上を向いてないといけなくて首が疲れる。
俺の後頭部に獅音の手がまわった、かと思ったら、キスする前に離れていってしまった。
「…?…なんでなんねぇんだよ…暗くなったし…意味わかんねぇ…」
いやいや、意味わかんねぇのはこっちだよ!!なにチンタラやってんだっつの!!首疲れてきたわ!!!
そう思って、"んぅー!"と声を出しさらに身を乗り出して催促する。
『パシャッ』
「…あ」
「…は」
その直後にシャッター音らしきものが聞こえ目を開けた。
『パシャッ』
「…あ」
「……は………はぁぁぁあ?!?!」
目の前には獅音のスマホ。二度目のシャッター音。
「やっと画面出たと思って連打したら2回もなったし、反応するの遅っ!!」
ちょっとこれはなんなの?いろいろ追いつけないんだけど。何事もなかったかのように普通にスマホ触ってるこいつは殺してもいいってことかな??ん??
「いやいや待て待て。おいこらカスどういう事だこれ。内容によっては殺すぞ、キッチンにある研いだばっかの包丁で三枚おろしにするかもしくは八つ裂きにしてやる。まぁそれは後にして、とりあえず言い訳聞く前にぶん殴らせて?半殺しにしていい?いや、するわ」
胸ぐら掴んで跨って殺意むき出しにしたら両手を肩においてきた。
「これには理由があるから、早まるな。話せばわかる。うん、お前はそういう子だと俺は信じてる。だからとりあえず俺の話を聞け」
……全然怒りはおさまらんわカスが。
でも、話を聞かないことには埒が明かないので殴り殺したい気持ちを抑えて話を聞くことにした。
「なんなわけ?あれか?ついに画面にまで俺をおさめたくなったか?キモい!!変態が!!!俺にそんな趣味はないぞ!!!写真とかとんなくても毎日あうし!!ちゅーしてるし!!!俺のちゅー待ちとか!!キモいだろ!!消せ!!今すぐ消せっ!!!何なら俺がその携帯ぶっこわしてやる!!!!!」
やっぱり怒り爆発して、跨って胸ぐら掴んでた態勢から押し倒すようにベットに倒れこんだ。
「いきなり危ねぇだろ馬鹿!!…それに話し聞く気無いだろお前……。てか、お前のちゅー待ちの写真が欲しかったわけじゃねぇよ!!いるかそんな写真!!いつも生で見てるわ!!!俺は画像派じゃないから!実際に見たい派だから!画像見て興奮するとかじゃないから!!画像見るくらいなら会いに行ってちゅーするっつの!!!」
「…ッッ~〜~!!!!」
っ、それはそれで恥ずい…ッッ!!
てか、この態勢もよくよく考えれば恥ずかしいし!!
「じゃ、じゃあ!なんで写真とか撮ってたんだよ!!要らねぇなら撮んなくてもいいだろっ!!」
獅音に跨ったままボコスカと胸板を叩きながら抗議する。
「それはだな……、あれだあれ…」
「なんだよ」
「証拠写真を……だな…」
「は?」
お前は一体俺の写真をなんの証拠に使おうとしてんだよ怖いわ。
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