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女装彼氏?
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「………というわけよ」
「…………」
俺は、証拠写真とやらを何に使うつもりだったのかこのカス野郎から聞き出していた。
「…な?しょうがなくない??」
携帯の画面を見せながら俺に同意を求めてきた。
「っっ、しょうがないわけあるかボケ!!!アホ!!馬鹿!!勉強以外にもっと違う方にも頭使え!!!」
「っっいっ…てぇ…っ!!」
俺が本の背表紙で獅音の頭を叩くと少し涙目になって叩いたとこをおさえてた。
……痛そ……ま、叩いたの俺だけど…。
「俺悪くなくない?!桃山に文句言えよ!!」
獅音の言い分はこうだった。
あまりにも桃山ちゃんに好きだの付き合ってだのなんだの言われるのが面倒で、「付き合ってる奴がいるから無理」って断ったら「付き合ってる子とラブラブしてるの見て納得させてくれたら諦める」と言われたので、直接見せるわけにはいかないからキスしてる写真を見せればいいだろうと思っての行動だったらしい。でも、普段はスマホよりパソコンのほうを頻繁に使うこいつはカメラを内カメにする方法がわからず、外カメで撮ろうとしたけど画面見えないし、暗くなるしでどうにかして撮ろうと思って反応してないと思って連打したら『パシャッ』と獅音のキス待ちの俺の顔を撮ってしまったと…。
「あ、もうこの写真みせる?納得しそうじゃね?」
「っっ、んな訳あるかカスが!!!いっぺん死んでこいよ!!!」
「いっっ、て!!…お前すぐ手出す癖やめろよ可愛くねぇ…」
ふざけたこと言いやがったからもう一発頭にお見舞いしてやった。
あんな写真他の奴らに見られた日にゃ俺は学校不登校になるわ!死活問題になるうるぞ!!
「お前以外にこんなことするか!てか可愛さ求めてねぇよ!」
「じゃぁどうやって桃山から回避すんだよ!!俺やなんだけど!!毎日ベタベタベタベタベタ!!!!!うっざいんだよあいつ!!!フラストレーションたまりまくりだよこっちは!!!」
「……それは………まぁ……なんとか頑張れ…」
俺のベットに寝転んでクッションをボコスカ叩きまくってる獅音には何も言えなかった。……まぁ、見てるこっちも大変そうなの分かるしな…。だからといって俺にどうにかしろと言われても無理な話なんだけど。
「もー無理…あいつ男のくせに女の子の格好してなめてんのか…女の子に敬意もクソもねぇな……だいたい女好きでチヤホヤされたくて女装したら思いの外可愛くなって男にもモテるから楽しくなったとかちんこ取ればよくね?去勢しろ性転換だ性転換。タイにでも行って来いつの」
「……………はあ…」
イライラしすぎていじけんなよ……。投げやりもいいとこだろそれ…高校生で性転換てできんのか?………興味ないけど。
「あ、そうだ…お前の女装した写真があるじゃん。あれでもう女装彼氏は足りてますって言えば諦めるんじゃね?よし、決まりな」
「いやいや待てよ。え?何言ってんの?つかあの写真消せっつったろ!!てか俺は常日頃から女装しねぇよ!なんだよ女装彼氏って!!少女マンガか!!あんなもん見せやがったら八つ裂きにして火で炙るぞカスライオンが!!!」
クッション叩くのやめたかと思えば、とんでもないこと言い出しやがって殺すぞ。
「え?普通の彼女ですって言ったがいいの?俺はそれでも構わねぇけど、おっぱいねぇじゃん」
「問題はそこじゃねぇよ!!!てか俺におっぱいあったらビックリだわ!!」
それからも、ベッドの上で桃山ちゃんをどうにかする話でお互い引かずギャーギャー言い合ってた。
ここで折れたら負けだ!てか絶対無理!あんな写真とか恥じだわ!
クッション投げたり叩いたり暴れまくってたら部屋のドアが音を立てた。
「…騒がしいと思ったら……なにやってんのは二人とも……」
ドアの前には呆れた顔の虎羽が立ってた。
あ!!!買い物!!!忘れてた!!!
「…相変わらず喧嘩ばっかだな………あ、しーくんもウチでご飯食べてく?そのあと勉強教えて!」
「んー、いいけど、虎羽も頭いいだろ」
「数学分かんないとこあって…」
俺をおいて二人ですでに晩飯食って勉強する計画立てはじめた。
とりあえずこの話は保留だ保留!!
まずは晩飯作る材料買いに行かねぇと飯食えねぇ!
「おいこらカス!ウチで飯くってくなら買い物の荷物持ちついてこいよ!虎羽は風呂ためてて!」
「もうためた!」
…なんて出来た弟だ…。
「ありがと、後でプリン作ってやるな」
「……シスコンに加えブラコンかよ…」
「違ぇよ!口にガムテープ貼るぞお前!!」
そんなこんなでバタバタやりながら買い出しに行った。
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