アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
【日影】つづき
-
「へーぇ?何考えてたの?」
日向が下から見上げてきた。
いたずらっ子のような笑みで、一瞬目を奪われる
「…大したことじゃねーよ」
大したことじゃない?そんなの嘘だ…
日向にとってはそうかもしれないけど、俺にとってはーー…
「ほんとに?じゃあ………
なんで泣きそうな顔してるの?」
「なきっ…!?は?してねーし、」
日向の顔から笑みが消えて、不安そうな表情が伺えた。
「影山、お願いだから何かあるなら言って?おれ、馬鹿だから言ってくれないとわからないよ…」
「………っ…」
「ね?何考えてたの?」
「……の……っと……」
「うん?」
「た、ただの嫉妬だよ!!!くそ、カッコわりぃ……」
口に出した瞬間、自分がどれだけ恥ずかしいことを考えてたか実感して、じわじわ顔が熱くなる
「………へ?」
「お前の口から、俺の知らない名前が出てくんのが嫌だった…だけだ。日向は、俺の……」
それ以上言えなくて、口をつぐむ
驚いている日向に赤くなった顔を見せたくなくて、顔をプイッとそむけた
「…なんだ、そっか。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 13