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【クロ月】つづき end
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これは、完全に僕をからかってる。
この人は、そういう人なんだ。
いまのは、きっと本音じゃない
「そうですか、それはありがとうございます」
あぁ、可愛くない。
「ほんと、可愛くない奴だなぁ」
ははは、黒尾さんが笑う。
「男に可愛げもクソもありませんよ」
僕も合わせて笑う。
「そうかなー?俺はそうは思わないな、_______?」
「っな!!」
顔が、熱い。
みっともなく赤くなってるのが分かる。
「っは、真っ赤だし!可愛いとこあんじゃん、_____…け い く ん ?」
「~~っ!!やめてください」
黒尾さんの唇で紡がれた、自分の名前。
こんなに、呼ばれて嬉しいことはなかった。
こんなに、僕を理解してくれる人はいなかった。
「あ、やっべ!そろそろ練習再開じゃん!」
ぼそっ
「黒尾さんは、ずるいです…」
「ん?なんか言ったか?」
「いえ」
この人と俺がもっと近い関係になるのはそう遠くない。
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