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『小話 2』派遣社員 2
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ベルを鳴らし緊張していると、扉が開かれ中から長身の男性が出迎えてくれた
きっちりと着こなした黒のスーツに整った綺麗な顔…
こんな場所など似合わない位格好良かった
「相馬昴さんですか?」
ぼーっとその男性を見つめていると、確認の為か昴の名前を訪ねてくる
「…あの、もしもし?」
「はっ⁉︎ す、すみませんっ‼︎」
我に帰り謝ると、目の前の男性はクスリと笑い昴を部屋の中へと招き入れた
中は書類やら電話やらで埋まっており、利用者がいるんだなという事を確認する
「管理人の南雲明人です。」
近くのテーブルに腰掛けると男性は自分の名を名乗った
「早速なのですが…、相馬さんはどうしてここを?」
「えっと…簡単に言うとお金に困ってて、バイトだけじゃ賄えなくて…そしたら友人からここを紹介されました。」
「そうですか。…そのご友人からはどこまで?」
紹介された内容を話せという事をだろうか。
「…3年契約で電話で仕事内容を簡単に教えられてその日付になったら集合して仕事場に行くっていう事を聞きました」
「それだけ知っていれば結構ですね。…3年契約はどんな理由であれ解約は出来ませんが、その点は大丈夫ですか?」
南雲が昴の瞳をじっと見つめながら言う
「…大丈夫です。俺にできることなら精一杯頑張りますし、どんな仕事でも引き受けます‼︎」
すると、少しだけ南雲の口角が上がった
「いい心構えだと思いますよ。…では、ここにお名前等を書いていただけますか?あと、この契約書にサインをお願いします」
「あ、はいっ」
昴は二つの書類を書き、南雲に渡す
「…では、お仕事が入り次第この電話番号にかけさせていただきます。たしか、この間の電話では早めの紹介をと申してましたが…」
「出来ることなら早めにお願いしたいです…」
「了解しました。」
この日は契約のみで終了した
(…相馬昴。面白い社員が入ってくれたな。)
「そんなお前にとっておきの仕事、紹介してやるよ。…とっておきのをな。」
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