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『小話 2』派遣社員 3
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それから数日
昴は南雲に紹介された仕事を何回か受けていた
製造工場、工事現場…一般的な仕事が主だった
なんの変哲も無いただの派遣
危ない仕事でなくてホッとした
おかげで口座には少しずつだがお金は溜まり、サークル活動も頻繁に参加する事はなくなった
「昴ー、どうだ?バイトは」
友人に近況を聞かれ、昴は親指を立てる
「どれ位儲かった?」
「いや、普通の仕事だよ?今の所最高で5万かな?でも、一気にいろんな仕事を体験できるから結構楽しいかもしれないっ‼︎ 管理人さんも優しいし」
正直な感想だった。この時は……
この日も大学の帰りに南雲から電話がかかってきた
「はい、もしもし」
『あ、相馬さんですか?南雲です。お仕事の依頼を受けたのでご相談に来たのですが…』
「何時ですか?」
『明後日です。夜からなんですが…お時間とか大丈夫ですか?』
鞄から買ったばかりのスケジュール帳を取り出し、予定を確認する
(土曜日。とりたい授業もないしサークルの活動も来週までない。…日曜はどうせ課題やって終わるだろうから大丈夫かな?)
「あ、大丈夫です‼︎」
明るい声で南雲に返すと、彼は軽く笑って礼を言ってくれた
『では、仕事内容を簡単に説明しますね。…依頼人はスタジオからです。なんでも撮影のアシスタントが急に来れないらしく代役をしていただきたいと』
「お、俺でもいいんですか⁉︎そんな仕事…」
『えぇ、簡単な仕事らしいので是非』
スタジオなど人生で一度は行きたい場所、しかも撮影のアシスタントとなると芸能人にも会えたりするかもしれないと昴は考えた
「じゃ、じゃあ受けます‼︎」
『ありがとうございます。こちらから連絡はしておきますので、明後日の18時に駅前に来ていただけますか?私が迎えに行きますので』
「はいっ‼︎明後日18時ですね‼︎」
この時、了承などしなければ良かったのかもしれない…
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