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遊園地で迷子…!? -コラボ- 4
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清に会うなり顔を強張らせたのは命だった
「げっ…」
「げっ…てなにさ、げってー」
(俺だって傷つくぞー)
そんな命の反応が少し面白くてついつい笑ってしまう
「何で清がここにいるんだよ」
「なんでって…俺等は此処に遊びに来たの。猇も一緒に来たよ?あそこで待ってる」
「は?あいつもいんの?……野郎二人でこんなとこに来てんのか…?」
男二人で遊園地を想像したのか、命の頬が引きつる
「なにが悲しくて猇と一緒に遊園地に来なくちゃいけないのさ…連れと来てるの、めちゃくちゃ可愛い彼女と、ね」
はぁ…と溜息をつき猇の方を見つめる寂しそうに笑い、くるりと方向を変えて波留の自慢をする
それを鼻で笑ったと勘違いしたのか猇が大股で此方へとやって来た
「おい、バカキヨ。お前余計な事言いふらしてねぇだろな」
「いってませーん。…そういう命は一人で寂しく遊園地?」
命の方を振り返り、ニヤリと笑いながら聞いてみる
「子供と来てる」
「へぇ…、で、その子は?」
命が言う連れは辺りを見渡す限り見つからない
「……はぐれた」
(おっ?…これはまさか?)
命の事情を聞くと、清は自分達の状況と照らし合わせた
「…実は俺等の方も迷子でさ、…ホント、変な目にあってないといいんだけど…」
ケロリとした軽い表情を一変させ、真剣に波留の心配をする
「命が探してる子の名前はなんていうんだ?」
猇が清を小突きながら命に情報をもらう
「ユキ、小さくて柔らかい感じで…」
「ユキ…くんね。俺達が探してるのは波留。小さくて華奢でかっわいい顔してるからすぐに解ると思うよ」
「…此処であったのが運の尽きだと思え命。多分このバカはお前と一緒にそのユキってやつ探して、ついでに波留も探す気だぞ」
猇の言葉に命は驚いたように目を見開いた
「だって、相当困ってるって顔に出てるし…目線が周囲に向いてるから気にかけてるのバレバレ。それに命だもの、困ってたら助けてやりたいと思うじゃん?」
お得意の心理学で清は命の協力を手助けしようとする
「ただし、俺等にも付き合ってもらうからね」
お代はきっちりいただきます。とでも言いたげな表情の清に命は溜息を落とすのだった
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