アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
遊園地で迷子…!? -コラボ- 9
-
騒ぎが落ち着いた後、波留は改めて命に礼を言った
「助けてくれてありがとうございます。」
ペコリと頭を下げ、心からの感謝を伝える
そんな波留に慌てて頭を上げよう言う命
「ユキを見ていてくれてありがとな」
「ユキもう泣くな」
「…うぅ……」
「男はそんなに泣かないぞ」
命はユキを落ち着かせ、地面に下ろすと礼を言うように言う
「…ありがとう…ござい、ました…」
「ううん。此方こそ波留がお世話になりました。」
清がにんまりと笑い、ユキに目線を合わせるとその小さな頭を優しく撫でた
「お世話になったって…、でもユキくんが居てくれたからさっきは頑張れたのかも」
先程の出来事を思い返し、波留はユキに微笑んだ
「二人とも無事でよかったよ…本当に。何かあったらってすごい考えたんだから~…」
清がはぁ…と溜息を零し、波留の手を軽く握るとそう言った
「ごめん、ごめん。…でも、迷子にならなかったらユキくんと知り合えなかったし、ね?」
思考をマイナスではなくプラスに持っていく波留に猇が笑う
「…だな。」
「また猇はそうやってー…、まぁ、一番心の中で心配してたのは猇だったりして…」
にやりと口角を上げて清が笑い、その後ろから猇が足蹴りを清にくらわせる
「またはじまった…、ね?ガラは悪いでしょ?」
いつもの様に言い争う二人を見て波留は苦い顔をして笑った
「あぁ見えて、やる時はきちんとしてくれるから何も言えなくなっちゃうんだけどね」
波留はユキの耳元でそっと内緒話のように教えたのだった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 29