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《孤爪目線》
あービックリした。
何気に後ろを振り返るとクロと目が合ってしまった。
ダメなんだよ…
あの日からクロのことをちゃんと見れない。
あの日というのは初めてクロと体を重ねた日。
ずっと好きだったという感覚は無く、ある日突然意識するようになり、二人きりになるとドキドキする程度だった。
なのにあの日から俺はクロを意識しまくりで、近くにいるだけであの日のことを思い出す。
触れてほしい…
そう思うけど、俺は素直になれなくて。
気付くと自然と距離を取ってしまっていた。
『研磨さん!!』
『何?犬岡。』
『今からみんなでご飯行きませんか?』
『いい…』
『悪い。今日は研磨、俺と約束あるから。』
『そうっすか…残念。』
えっ…!?
急にクロが俺の手を引いて歩き出す。
『ちょっ…ちょっと!!約束なんてしてない!!』
『いいから。』
ちょっと怒ってる?
グイグイと俺の手を引いて歩くクロを見ると眉間にシワを寄せていた。
急になんなんだよ…
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