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《孤爪目線》
じゃぁなにって言われても言えない。
あの日から意識してますなんて…。
幼馴染から急にあんな関係になってしまった。
今まで楽しかった日々が変わってしまうんじゃないかと不安になった。
でもこの気持ちはもう止められない。
触れたい…触れてほしい…
でも素直にはなれなくて…
俺は冷たく言ってしまう。
『別に…。』
『はぁ?なんだよそれ。最近や、さっきの態度が避けてないって言うのかよ!!』
『うん…。』
『もういいや。帰れよ。無理矢理連れてきちまって悪かったな。』
『…』
あれ?なんでだろ?
自分から距離を置いていたハズなのに、いざ冷たくあしらわれ、本当に離れてしまうと思ったら勝手に涙が溢れてきた。
『研磨?』
『…』
『泣いてんのか?』
『う、ううん。泣いてない。』
『ちょっと、こっち向いてみ?』
そう言ってクロが俺の両頬を手で包み込み上を向かせる。
クロの目を見つめる形になってしまい、俺は目を逸らそうとするけど…
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