アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
8
-
《木兎目線》
俺は何をしてるんだ。
さっきから用もないのにカバンをゴソゴソと探っている。
赤葦と二人きりになるのを避けるために風呂に行ったのに鍵を締めて出て行くなんて…
俺バカだな。
まさかの二人きりの時間が長すぎてドキドキが止まらない。
この状況で理性を失うなという方が難しいんじゃねぇか?
そっと振り返ると布団に入っている赤葦がこちらを向いていた。
『な…なんだよ。』
『…』
『なんもねぇなら早く寝ろ!!』
『あの…』
『ん?』
『一緒に………寝ませんか?』
『は、はぁ!?』
『ダメ……ですか?』
『い、一緒に寝たら俺、何するかわかんねぇぞ。』
『いいですよ…』
コイツ…正気か?
俺はドキドキしながら赤葦の布団に入って行く。
男二人で何してんだか…と思うが、なんせ好きな奴の隣で寝てるわけだから理性との戦いになる。
そもそもこんなところで下手に手出せねぇだろ…
みんながいつ帰ってくるかもわかんねぇし。
そんなことをグルグルと考えていると赤葦が口を開く。
『木兎さん…』
『ん?』
『俺が木兎さんのこと好きって言ったら引きます?』
いやいや、引くなら一緒に寝ませんか?ってところで引くし、まず引いてるなら俺も布団になんか入らない。
『全然。』
『じゃぁ言います。好きです。』
『ストレートだな…。』
『木兎さんは…好きな人いますか?』
その質問に俺は返事をせず、赤葦の上に覆いかぶさる形になり口付ける。
『んっ…』
『俺もお前が好き。』
唇をはずし、そう告げるといつも冷静な赤葦の顔が赤くなるのがわかった。
『俺、お前に触れないつもりだったのに。』
『なんでですか?』
『我慢できなくなるから…』
そう言ってもう一度口付けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
199 / 556