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一難去ってまた一難
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「てめえゴルァ‼︎ 眼鏡野郎‼︎」
そいつの姿を見るなり睨み掛かる。
なに?という顔で俺を見つめる眼鏡野郎はまた俺の苛立ちを煽る。
「てめぇ、まさか生徒会だったとはな。で、俺を生徒会に推薦するとかどういう事だよ‼︎ 一体何考えてんだよ‼︎」
「別に。君は元々学年での成績がトップだったし、生徒会に推薦するのは妥当かと思っただけだよ」
「俺は降りる。誰が好き好んでてめえみたいな奴と活動を共にしなくちゃなんねんだ。まっぴらごめんだ」
ベッドに座っている眼鏡野郎を見下ろす。
こないだはずっと見下ろされてたからな。今はそのムカつく顔を見下させろくそが‼︎
「……………」
眼鏡野郎は黙ったまま俺の顔をジッと見つめてくる。
そして急に立ち上がって俺の腕を引き寄せた。
「ぬぉっ」
そのままベッドに押し倒され、見下ろす立場が逆転する。
「てめ……退けよ」
「新さぁ。頭良いのに状況把握能力が著しく欠けてるよね」
「はぁっ? てめえの頭が可笑しいだけだろ」
挑発するように言い放つと、眼鏡野郎はぬっと俺の顔に近付いてきた。
「ち、近ぇっ…離れろ‼︎」
「なぁ、新はもう俺の犬なんだからさ」
ゆらりとそいつの目が眼鏡越しに変わったのが分かる。
あの冷たい目だ。
「いい加減、黙って従えよ」
低くてドスの効いた声が落とされる。
そして眼鏡野郎は俺の両手をネクタイで締め上げた。
ほんと、目にも留まらぬ……いや、とてつもなく器用に。
あまりの手際の良さと強い力に、俺は抵抗が出来なかった。
「やめろっ‼︎ 何すんだよ⁉︎」
「何って、お仕置き?時間も守らない、主人には牙を剥くそんな犬にはきついお仕置きが必要かなって」
「誰がてめえの犬なんっ⁉︎」
口が塞がれるのが分かる。
やがて強引に冷たいモノが中に入ってくる。
「んぅ、はっ……や、んんっ」
「は……なぁ新……」
唇が唾液の糸を引きながら離れていく。
困惑する俺を見下ろしながら、眼鏡野郎はニヤリと笑った。
「今からきつーいお仕置き。しようか……」
人をオモチャの様に扱う。新しい遊びを覚えた子供のように。
何が何でも逃げなきゃやばい。
そう思った時にはもう遅かった。
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