アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
全てを奪われる
-
何を血迷ったのか、眼鏡野郎はとんでもない事を口にした。耳元で囁かれた言葉が全身を駆け巡る。
「なぁ…」
ケツの割れ目に硬いものが充てがわれる。熱くて擦り付けられると体がガチガチと震えた。
嫌だと暴れる俺の足を抑え、ズプッとナカに入ってくる。
「いっ、痛てえって‼︎ おいっ、や…」
「暴れると痛いって」
何が『挿れていい?』だっ…結局俺の意思は無視かよっ…
「いっ…いた…」
ぎゅっとベッドのシーツを握り締めるが、痛みがそれで和らぐわけもなく、俺の両膝に手を置くこのくそ眼鏡は楽しそうに笑みを浮かべながら俺の中に容赦なく侵入してくる。
腹を引き千切られそうな感覚に陥った。痛くて、苦しくて、目の前が暗転を繰り返す。
「息吐けよ…ほら、もうちょっとだから」
はぁ、と吐息を漏らしながら眼鏡はグリグリと腰を打ち付けてくる。
そんな事言われたって、苦しいんだから上手く息が出来ない。
「もっ…抜けっ、て…」
喧嘩の時、どれだけ殴られようが平気なのになんだこの痛さは。
こんなの…味わった事ない…
「泣いてんの?」
「っ、誰が…」
ムカつく…ぶん殴ってやりたい…この俺にこんな事しやがって…
「ああ…やっぱその目イイな」
ギッと睨み付けると眼鏡は恍惚した表情でニヤリと笑った。
そしてその瞬間、眼鏡の全体重が伸し掛かってくる。
「ひぁっ、ああああっ‼︎」
腹のナカを抉られ、ズブッと奥まで腰を突かれると体に電気が流れた。
「あっ、う…う、くっ…ひ…」
休む事を許さず、眼鏡が一定のリズムを保って腰を突き始める。声が掠れて、目の前がチカチカして…
それでも湧き上がる快楽に全部持って行かれる。
「や、動く、な…あっ」
「ここでやめたら俺ひどい奴になるじゃん」
「ふざけ…ん、ん…い…や…あ…」
保健室に肉と肉がぶつかり合う音が響く。誰かに見られたら俺は終わりだ。そもそも、このくそ眼鏡にさえ捕まらなければ…俺は今まで通り平凡な学生生活が送れてたんだ。
俺は真っ当な人間になりたかっただけなのに…どうして男に犯されなくちゃいけないんだ…
「ほら…お前のも擦ってやるよ」
「やっ、ああっ…‼︎」
俺が一体何したって言うんだ…っ…からかって遊びたいだけなら…俺じゃなくても良かっただろっ…
「新……」
そう…頭では思うのに……
「イキたい?」
最悪だって思うのに、どんどん、どんどん…気持ちいいと感じてしまう自分が顔を出して、目の前が涙で揺らいでもう何がなんだか分かんねぇ。
「イ、イキたいっ……」
撥ね退けなくちゃならねぇのに、そう口にしたらくそ眼鏡の思う壺なのに。
「っ…なら…どうしてほしいか言えよ…」
両手を抑えられ、自分でする事は出来ない。嗚咽が零れる中、また奥まで突かれ体が跳ね上がった。
もう限界だ……
「もっと、俺、の……して…」
「何? 聞こえない」
嘘だ。この状況でそんな嘘言うなんて…こいつはやっぱり悪魔だ。
「強く…擦って…擦って……」
「下さい、だろ?」
もうなんでもいい。なんでもいいから早く楽になりたい。このくそ眼鏡は後で絶対ぶん殴る。
「擦って…イカせて下さ…い…」
ボロボロと涙が溢れる中、精一杯強請ってみせると、くそ眼鏡は満足気に笑った。
上下に性器を扱かれカリを親指で弾かれる。カウパーが滑って気持ちがいい。
「このまま出すけど…いいよな?」
眼鏡が何を言ってるのかよく聞こえなかった。でも、腹の奥に何かが来るのは分かった。
打ち付ける音が速さを増し、最後の一突きで眼鏡は体を倒し俺に抱き付いてきた。
眼鏡の肩が震え、ドプっと俺の中にこいつが吐き出した精液が入って来る。こいつと同時に俺も気が付けばイってしまっていた。
射精の余韻に浸りながら、息を整える眼鏡が俺を見下ろす。
不覚にも、その顔が綺麗だと思ってしまった。
「新…」
チュっと、触れるだけのキス。
初めて喧嘩で負けた。
初めてキスをされ、初めて、俺は男に犯された。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 617