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くそ眼鏡が
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ムカつくムカつくムカつく!
なんだよ!
人の事馬鹿にした様に笑いやがって!
大体、不良イコール煙草にすんな!
決めつけやがって!くそ眼鏡くそっ!
あの後俺は、笑い続ける眼鏡の腹に
一発お見舞いしてきてやった。
腰痛かったし、腹の中もまだ気持ち悪りぃから
力あんま入んなかったけど
確実に急所は突けたはずだ。
「っああー!ムカつく!」
次会ったら絶対許さねえ!!
苛立ちを積もらせて、俺は教室に戻った。
幸い休み時間だったから、
まだ教室はざわざわしていた。
「っ!」
その時、俺は教室から出てきた奴と肩をぶつけた。
「わ、わりぃ」
そう謝り、そいつを見るとあの大崎だった。
「大崎・・・」
「・・・・渋谷君」
何やらじっと俺の事を見てくる。
「何?」
しばらく黙ったあと、大崎は小さく呟いた
「・・・上城先輩と一緒に居た?」
「!?」
いきなり大崎がそう言うもんだから
俺の顔は一瞬にして青ざめる
・・・は?
何、まさか保健室での事を見られてた?
「な、なんで?」
「・・・上城先輩のにおいがする」
「は?」
その時、チャイムが鳴って大崎は教室に戻った。
におい?なんだよそれ・・・
何もにおわねぇぞ?・・・
俺は自分の体を嗅いでみたが、
本当に何もにおわなかった。
いつもの家の洗剤のにおい・・・
疑問に思いながら、俺は席につく。
ふと、大崎の方を見ると、
横目で俺を見てパッと前を向いた。
何?・・・大崎お前・・・
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