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ありえねぇ
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俺は今、開いた口が塞がらない。
新が言ったその一言が、
俺の頭をぐるぐる回ってる。
「は?何、相手ナイフでも持ってたのかよ」
「いや、素手。」
「・・・いや・・・」
いやいやいやいや、ありえねぇ
新が負けるとかありえねぇだろ・・・
新はこの身長のわりにまじ強えんだぞ?
こいつはダチが人質取られて
相手10人居ても1人で助けに行って、
勝っちまう奴だぞ?身長のわりにっ!!
いやいやありえねぇ!
新が負けるとか、その眼鏡
ガチムチマッチョ眼鏡しか
想像出来ねえんだけど・・・
「・・・・・・」
「おい、何か言えよ。」
「いや、びっくりして・・・
何?そいつにパシリでもやらされてんのかよ?」
ケンカで負けたからって、
新が誰かの下に付くなんて
それこそ無いと思うけど・・・
「あー・・・パシリならまだ良かったな。」
そう言うと新は水をくぴっと飲んだ
は?何?そいつに何かされてんの?
何?ガチムチマッチョ眼鏡に・・・
新お前!!
まさか、サンドバック!?
「おい秋人、そんな顔で見るなよ」
「お前!今日から筋トレしろ!」
「は?」
「そのガチムチマッチョ眼鏡に
サンドバックにされてるなんて!
俺は見過ごせねえ!」
「ガチムチ?・・・
別にマッチョじゃねえよ。
それに、なんつぅ発想してんだよ。」
新より強い奴なんて・・・
いや俺もそこそこ強いけど。
どんな技使ったんだよ・・・
いや、俺もそこそこ強いけどっ!
うわ、まだ信じらんねえ・・・
「つか、秋人身長伸びた?」
「え?なんで?」
「さっき、ちょっと思っただけ。」
そう言うと新は少し目を細める
「あ、ああ2センチ伸びたぞ!」
「滅べ」
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