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明日なんか来んな
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「はー・・・」
家に着くともう21時を過ぎていた。
秋人と一緒にいると、つい話が長くなる。
けど、やっぱあいつと居ると気分が和んだ。
「びっくりしてたな秋人・・・」
俺がケンカで負けたと口にすると、
秋人は絶対ありえないと、
中々信じてくれなかった。
それ以上説明するのが
めんどくさかったから話を別に逸らすと、
『2センチ伸びたぞ!』
自分で聞いておきながら、
自分が悲しくなった。
なんだよ、この数ヶ月で
どんな急成長してんだよ。
俺なんか5ミリしか伸びてねえのに
「あ"ーっ!」
高身長全員滅べ・・・
そして死者蘇生ならぬ
死者の身長だけ蘇生で俺の体に乗り移れ
なんて事を考えながら、
俺はベッドに横になる。
母さんはまだ家に帰ってなかったから
家はしんと静まり返っていた。
というより、この頃母さんは
家に帰って来てない。
こないだ知らない男が家に来てたけど、
別に気にはしなかった。
「今日は疲れたな。」
枕に顔を埋めると、また携帯が鳴った。
秋人からだと思い、携帯を開く。
メールは2通来ていた。
1つは秋人から。
“ 今日はあんがと!また会おうぜ!
あと、筋トレしろよ!”
「ふっ・・・しねえよ」
ふっと笑みを零して
もう1つのメールを開いた。
「・・・・」
あいつだ。
“ 明日、朝7時半に生徒会室に来い。”
また呼び出しかよ。
しかも7時半って・・・・
「早過ぎだろ・・・」
明日になってほしくねえ・・・
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