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我慢出来る?
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まてまてまて、ちょっとまて!!
この状況は、本当にまずいんじゃねえのか!?
がっしりと全身をこいつに
捕らえられて、逃げる術がない。
とにかく、今のこいつから
一刻も早く離れないと!!
「新、そんな暴れないでよ」
「てめッ!離れろ馬鹿ッ!!」
いくら力を入れても、
体格も力も、こいつは俺の上をいく。
そんな奴に、抵抗なんて・・・
いや!抵抗するしかない
何がなんでもっ!
あれ以上俺に変な事しやがったら
まじで本当に殺してやる!
「なっ!おい・・・これはなんだよ」
「ん?新のネクタイだけど?」
気付けば、俺はネクタイを
外されていた。
「で、何してんだよ・・・」
「暴れるから、手、縛ろうと思って」
にこりと笑い、俺の両手を後ろで拘束する
「俺に縛られんの、好きだろ?」
好きな訳ねぇだろが
どんな勘違いなんだよやめろ!
「ざけんな!ほどけ!くそっ!」
やばい
また、こいつのペースに飲まれる
「新」
何度も呼ぶその声が、
頭の奥深くまで届いて
「っ・・・」
変な錯覚を起こしてしまう前に
「すげえ気持ち良くしてやるから」
こいつから離れなければならない
「あッ!ッぁッ・・・やッ!!」
眼鏡が俺のベルトに手をかけようとした
その時だった
【ピンポンパンポーン〜♪】
『2年A組上城成海さん、
理事長がお呼びです。
至急、理事長室に起こし下さい。
繰り返します。2年・・・』
「・・・・・チッ」
「・・・・・な」
ナイス!理事長っ!!!
放送が鳴り、呼び出しをくらった
このくそ眼鏡は舌打ちをして
俺から体を離す
「理事長かよ・・・」
ボソっと眼鏡は呟いた
なんて今日はナイスなタイミングで
救いの手が降りてくるんだろう。
会長にしろ、理事長にしろ・・・
まさに救世主!!
「はっ、呼ばれてるぜ?
副会長さんよ」
さっさと行け。
こんなふざけた茶番から
この俺を解放しやがれ!!
なんて、余裕をかましていると
「丁度いい。」
にやりと眼鏡が笑ったのを
俺は見逃さなかった。
そして俺の方を振り向き、
またジリジリと近付いて来る。
「ねえ新」
あれ・・・ちょっとまて
「俺がここに戻ってくるまで」
これはもしかして
「いい子に待て。出来るよな?」
今からが本当の悪夢なんじゃないのか?
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