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どうすればいい?
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あの後会長は、縛られていた手も
解いてくれた。
そして、俺を見つめながら口を開く
「君は、成海の何?」
突然、会長がそんな事を聞くから
また全身に緊張が走る
「え・・・何って・・・」
声が震えているかもしれない。
俺をじっと見つめる会長の目から
逃れる事が出来ない
「・・・・」
「成海と付き合ってるの?」
「は!?誰があんなっ」
つい、反射的に強く声を張り上げてしまった。
「付き合ってはいないみたいだね。」
そう言うと、会長は息を漏らした
どうしよう。
あいつに脅されてこんな事
されてるなんて、死んでも言えない。
ましてや、俺が不良のトップだった事を
会長が知ってしまったら。
「・・・言えません」
本当に俺はこの学校に居られなくなる
そう考えると、少し手が震えた
「何か、訳がありそうだね。」
「すみません」
どうすればいい?
俺はこれからどうすれば
元の生活を取り戻せる?
あの眼鏡から、どうすれば逃げれる?
頭の中をフルに使い、
その策を考えるが、何も出てこない
今日だって、会長にあんな姿を
見られてしまった
「渋谷君」
震える手で、
ぎゅっとネクタイを締め直すと
会長にまた名を呼ばれ、
はい。と返事をした。
見上げると、
会長はにこりと笑って言った
「僕と付き合おうか。」
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