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良心には黙って従え
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「誰だよてめえ」
1人は細っこいソバカス男
もう1人はガタイのでかいモヒカン頭
こっちのもう1人はなんか・・・
どっかで見たことあるような・・・
「おい聞いてんのかよ!?」
「はいはい、聞いてますよ。
んで、3対1でこんな事して
お前ら恥ずかしくねえの?」
「ああ?部外者が口出ししてんじゃねえよ!」
俺がそう言うなり
モヒカン頭は体をこちらに向けて
左手で俺に殴りかかる
遅いな・・・
踏み込み浅いし・・・
「っ!!」
もちろん、すんなり避けれた
勿体ねぇな。いい体つきなのによ
「てめこのやろっ!!」
「っ!・・・」
今度はソバカス野郎が
俺の隙をついて右頬を殴ってきた
力も弱かったし痛いとも思わねえけど
「・・・・」
「っ、・・・なんだよっその目」
俺を殴った事、後悔させてやるよ
「ぐぁっ!!」
ソバカス野郎の腹に蹴りを入れると
そのままモヒカン頭に掴みかかる
「っあって、てめっ!」
「先に手ぇ出したのお前らだぜ
文句ねぇよな?」
「ひっ」
モヒカン頭の顔を掴み
睨みを効かせると、
そいつはガタガタと震え出した
「お、おいっ、こいつ
鷹中の菅原じゃね?」
どっかで見たことある奴が
そんな事を言った
「なっ・・・あの狂犬の菅原か?」
腹を抱えたソバカス野郎が
懐かしい俺の中学時代のあだ名を呼ぶ
その時、もう1人の男の事を思い出した
「ああ、お前、どっかで
見たことあると思ったら
西中の小野じゃん・・・」
新と俺で潰した西中の不良の1人
あんまり影が薄かったから
うる覚えだったけど・・・
つか、その他2人お前ら高校生かよ
どう見ても歳食ったオヤジだろうが
「た、鷹中のっ・・・ツートップ」
「覚えてくれてて嬉しいねぇ
で、どうする?まだやり足りねえなら、
俺が相手になるけど?」
「ひっ・・・す、すみませっ」
怯えるモヒカンの顔から手を離すと
3人はバタバタと去っていった
そいつらが居なくなった事を確認すると
落ちていた地味男の財布を拾って
そいつの目の前に差し出した
「ん」
そいつはポカンと口を開け
放心状態だった
「おい、ほら財布」
「あっ・・・すみませっ」
前髪長えな。鬱陶しそう・・・
俺はしゃがんでそいつの髪に触ろうとした
「なっ!!触るなっ!」
「っ・・・」
バシっと手を払われ
そいつは財布を拾い上げ
そのまま走って去って行った
「・・・・なんだよ
助けてやった奴に取る態度かよ」
まぁいいや、と腰を上げると
地面に何かが落ちているのに気付く
「なんだ?」
学生証だった
あいつが落として
行ったんだろうと思い拾い上げる
「大崎・・・しのぶ?」
あー、こりゃ届けなくちゃ
いけねえやつだな。
すぐに追いかけようとしたが、
『卵半額セールまもなく終了〜!』
「げっ!!まじかよ!!」
半額セールの誘惑には勝てなかった
まぁ、また今度でも届けるか
そう思いながら俺は
スーパーへと駆け込んだ
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