アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
分からなくもないけど
-
僕がそう聞くと
新は深刻そうな顔をして僕を見る
手に持っていたコーヒーを置くと
新は小さく呟いた
「あの・・・俺が生徒会に
入るか入らないかの事なんですけど」
少し自信無さ気に新は言った
なんだ、そのことか。
「新は生徒会に入りたいと思う?」
「それは・・・はい。・・・でも」
「でも?」
そう言うと、新は黙って俯いた
ああ、成海の事かな?と僕は察した
「成海の事なら大丈夫だよ。
それよりも、新が生徒会に
入って、その後学業と生徒会活動を
両立して出来るというなら、
僕はよろこんで迎え入れるよ」
「・・・はい」
「その覚悟があるなら是非、
僕は新に生徒会に入ってほしいな」
「っ・・・」
そう言って新に笑ってみせると
新はポッと頬を染めた
やっぱり、顔は凄い可愛いし
顔を真っ赤に染める新の表情は
とても穏やかで
成海が虐めたくなるのも
分からないでもない。
そんな事を思っている時、
生徒会室の入り口に人影が見えた
成海だと、僕はすぐに気付く
「会長?」
それに気付いてない新は
まだ火照る顔で僕を見上げる
「新」
僕は新に近寄り
額に優しくキスをした
「なっ!会長っ何をっ!」
びっくりした様に慌てる新の口に
そっと指を当てる
「し・・・・少しこのまま」
成海がそこに居る以上
僕と新が付き合っている様に
見せなければならない。
「会長っ・・・」
新は更に顔を真っ赤にして
ほんと、茹でダコみたい。笑
可愛いなあ。
そう思った時、扉が開く音がした
「な!眼鏡っ!」
?・・・眼鏡?
そう言うと新は慌てて僕から離れる
「あれ、成海。今日は放課後
用事があるんじゃなかったの?」
ワザとらしく僕は言った
「・・・ああ、忘れモンした。」
やっぱり、成海は少し
機嫌が悪そうだった。
「邪魔したな」
そしてそのまま、新を見ることなく
生徒会室を出て行った
ちょっと、悪い事したかな?
なんて思いながら
僕はまた新の方を向いて微笑んだ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
47 / 617