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たったそれだけの言葉でも
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び、びっくりした・・・
会長が・・・
俺のっ俺のっおでこに・・・
チューした!!!
「新?」
「ふぇ?」
「ふっ、顔真っ赤だよ?」
そりゃ当たり前ですよ
好きな人にあんな事されたら
そりゃ顔面ファイヤーですよ
俺は必死に顔を擦って
なんとか落ち着こうとした。
「にしてもまさか成海が
来るとは思ってなかったよ」
そしてはっと我に還る。
そうだ。
デコチューを眼鏡に目撃されたんだった
あいつ、俺の事全然見なかったな
やっぱ、こないだ言い過ぎたのかな
いやいや、元はと言えば
あいつが悪いんだろ!
無理矢理あんな事しやがって!!
思い出すだけで腹立つぜ
「どうしたの新?
顔凄い怒ってるけど」
「あ、いやっなんでも!」
「もしかして、嫌だった?」
「えっ」
「ごめんね。いきなりあんな事して」
嫌?何が?
デコチューか?
いやいや何をおっしゃる!
全然うぇるこめですよ!
「ちょっと、びっくりして・・・
あ、本当に嫌とかそんなんじゃ」
「ふふっ、なら良かった」
そう言うと会長はまた笑った
ああ、本当に優しい人だな
まじ、俺の天使。
頭の中で会長の背中に翼が見えた
あと、天使の輪っかな!これ必須
「雨が強くなってきたね」
すると会長は窓の外を見てそう呟いた
「新、今日はもうお帰り。
これ以上酷くなると危ないから」
俺の事を気遣ってくれる
また、トクンと鼓動が鳴る
「は、はい。」
「また明日ね。」
“ また明日 ”
たったそれだけの言葉なのに
それだけで、明日が来るのが
待ち遠しくなる
「じゃあ、お先に失礼します」
「ん」
俺はそのまま生徒会室を出た
玄関まで来て外を見たら
確かに凄い雨だった。
傘無えしな。どうしよ。
まぁ、別に走って帰ればいっか。
家まで20分。俺は走って帰った。
道中、さっきの出来事を思い出し
また顔が熱くなる
会長の事で頭がいっぱいで
雨の酷さなんてなんともなかった。
逆に火照る身体に降る雨が
冷たくて気持ちいいくらいだった
「明日・・・早く明日になれ」
にやける顔を我慢しながら
俺は家に辿り着いた
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