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体調管理も仕事のうち
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朝になって外を眺めると
まだ少し曇っていた。
あんな事があったから
昨日は一睡も出来ず、
「眠い・・・」
あのどしゃ降りの中
20分疾走して帰ったし、
身体はもうクタクタ・・・
体力と持久力には自信があったから
あれくらいなんともないと思っていたのに
「・・・寝てねえのが原因か?」
思い返してみると、
ここ最近色々あり過ぎて
あんまし寝てなかったな。
「ふぁっ・・・・っあぁ〜」
学校に着いてもあくびばかり。
この日は一睡も出来なかった事もあり
いつもよりも早く登校した。
丁度、あの眼鏡に早朝
呼び出された時くらいの時間・・・
「やば・・・ほんとに眠い」
俺は机に右頬をついた
点呼まで寝たいのに
なんだか目の奥がズキズキして
寝ようにも寝付けなかった
「5限目の体育までには
回復すっといいけど・・・」
その他の授業も今日はほんとに長く感じた。
時間が経つに連れて喉も痛くなるし
頭まで痛くなった
「おい新、お前顔赤いぞ?
熱あるんじゃないのか?」
ダチがそう心配してくれるけど
別に熱がある感じはしなかったし
昼飯を少し食べたらちょっとは
気分も良くなったからそのままにした
そして5限目。
今日の科目はサッカーだったが、
グラウンドは雨でぬかるんでいたため
今日は体育館でバスケに変更した。
何往復もダッシュを繰り返すうちに
折角良くなっていた体調が一気に悪化。
一瞬視界がかすんだと思ったら
ダチが俺にパスしたボールが
もろに顔面にヒットした。
「っ!!!」
いや、痛過ぎて感覚なかったわ。
そのままボールと共に
床に倒れ込んでしまった。
「わ、わりぃ!!大丈夫か?」
「っ・・・いや・・・
俺がぼけっとしてたから・・・」
立ち上がると足元がフラフラした
ダチが先生を呼んで
保健室に連れて行かれそうになったが、
周りに迷惑掛けるワケにはいかねえし
1人で行くと言って俺は授業を抜けた
「あー・・・やばいな」
体育館から保健室までは
結構距離がある
頭もガンガンしてきたし
なんか寒気もする
「これ完全に風邪だ」
視界がかすみだし、足元がおぼつかない
保健室までもう少しなのに・・・
飛びそうになる意識を必死に繋ぎ止め
ようやく廊下を曲がれば保健室に
辿り着くとこまで来た
その時だった
「新?」
こんな体が本調子じゃない時に
1番会いたくない奴が目の前にいる
「・・・め・・・がね」
眼鏡を見つけるなり
視界が狭まって、俺は意識を手放した
ただ、細くなる視界の中、
眼鏡が駆け寄ってきたのが見えた
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