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込み上げる怒り
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教えてもらった不良の溜まり場への
道を行くと、そこには今はもう
使ってないであろう古びた空き倉庫があった。
入り口に近づくと、
中から物音が聞こえ、そのまま扉を開くと
だらしなくズボンを腰まで下ろした
男が居たから、とりあえず殴っておいた。
そいつを退かし、中に入ると
「ッんッあァ!やめッ・・んんッ」
新が数人の男に犯されている光景が目に映った
頬に青アザ、体中傷だらけ
おまけに服は引き裂かれ
熱で火照る新の体が露わにされている
その新を弄ぶかのように
汚い手で触れている男共
腹の中から怒りが込み上げる
「そいつ、俺のなんだけど」
俺を見るなり、驚いた顔をする新は、
次第に絶望を表す表情に変わった。
「っ・・・なんでっお前が・・・」
涙を必死に堪えて、地面に顔を埋める
「あ?誰だてめえ?今いいとこなんだけど?」
1人の男が俺に近づいて来る
いつだっただろう。
俺もこいつと同じ台詞を言ってたな。
「新を返してくれる?」
その男が至近距離で俺を睨んでくるが
何一つ怖いとも思わない。
「はぁ?新ぁ?なんだよ渋谷君新って言うのー?ぎゃははっ!
かーわいっ
おぉい!その子新って名前らしいぜ」
そいつがそう言うと、新の周りにいる奴等がわやわやと新の名前を呟く
唾を飛ばしながら下品に喋る
ほんとに汚い
「何?あんたよく見れば綺麗な顔してんな!
氷崎さーん、こいつもヤっちゃいましょうよぉ〜」
この男が俺の肩に手を置いてくる
雨で濡れ、張り付いた服の上からじわりと生暖かい感触がする
「この手で新に触ったのか・・・」
「あぁ?っぐぁっ!!」
細身のこいつの顔を右手で掴み
ギリギリと音を立てて締め付ける
「っ・・・なっ・・・てめっ」
そのままそいつを投げ飛ばし
俺は新の元へと歩みを進めた
「てめえ!!」
他の奴等も俺に殴りかかってくるが
俺は今怒りを抑えられない為、簡単にそいつ等を殴り倒す
だが、新の後ろに覆い被さる金髪の、
この男共が氷崎と呼んだ奴だけは
その身を新から離そうとしなかった。
ただ、すわった目で俺を睨み続け様子を伺っている
「ぐはっ・・・っこ、こいつっ」
その汚い口で その汚い声で
新の名前を呼んだ事
新に手を出した事を
「後悔させてやるよ」
地獄を見せてやる
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